黒羽が演じたのは、小さな出版社で働く園田修一。小説家としての夢を諦めきれない修一は、同棲中の恋人・清川莉奈(穂志もえか)との関係性にひずみを感じていく。社会に認められていく莉奈に嫉妬を覚え、夢と現実のはざまで揺れ動く。
ごく当たり前の人間に扮した黒羽は「普通の人間を演じるのが一番難しいと実感しました。癖があったり、特徴があったりする方がキャラクターとして掴みやすい。撮影では全シーン全カットがトライ&エラーの連続でした。なかなかOKが出ず『これでもダメか…』と心が折れそうになる時もありましたが、自分を追い込んでこそ生まれるものもある。そのおかげで良い作品ができたと思います」と新境地開拓を口にする。
クランクアップ時にはいまだかつてない解放感を得たという。「ハッピーな物語ではなく、色々なものをどんどん背負っていくような役柄でもありましたから、演じている最中はあまり楽しくなかった」と笑い飛ばしながらも「クランクアップしたときにようやく自分の中から修一の悩みが解放される感覚がありました。涙すら出ず、完全に燃え尽きていました」と全力投球。そして報われる思いも。「いざ完成した作品を見たときに、撮影の日々の充実を感じました。今は早くたくさんの人に観ていただきたいという気持ちがある」と胸を張っている。
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