人気グループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が5日、都内で行われた主演映画『そして僕は途方に暮れる』(2023年1月13日公開)の完成披露試写会舞台あいさつに前田敦子、中尾明慶、香里奈、原田美枝子、豊川悦司、メガホンをとった三浦大輔監督とともに出席した。
2018年に上演されたオリジナル舞台を映画化した本作。主人公の平凡なフリーター・菅原裕一がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族など、あらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を賭けた逃避劇を描いている。
撮影は2年弱前。藤ヶ谷は「やっとこうして見てもらえるのが嬉しい気持ちでいっぱいです」と公開を控えて喜び。劇中では、ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男を演じて「監督に新しい一面を引き出してもらった。とにかくテイクを重ねたので、自分ってこんな表情していたんだ、こんなお芝居していたんだと感じた」と語った。
藤ヶ谷と久しぶりに共演となった香里奈は「前回から10年近く経ったのかな。1番最初に共演した時は10代でたいちゃんも尖っていましたし…」と明かすと、藤ヶ谷も「ねえさんも尖ってましたよ!」とすかさずツッコみ。香里奈は続けて「今は2人とも30歳を超えて年齢もそんなに離れてないなって。この10年の間、いろんなことを経験して人間としても役者としても経験したことがお芝居に出ていて、頼りになる座長で頼もしかった」と撮影を振り返った。
司会者から「楽しい思い出ある?」と聞かれると、藤ヶ谷は「楽しい思い出は1つもなかった」と素直に吐露。ほかの共演者も監督独特の世界観に翻弄されたようで、藤ヶ谷に同意した。藤ヶ谷は「楽しい思い出ないですし、LINEグループ作ろうというテンションでもなかった。舞台のときもそうだったけど、振り返ると楽しい思い出がない…」と苦笑した。
映画の内容にかけて「1番逃げ出したかったこと」を聞かれると、「今日の舞台あいさつ」と藤ヶ谷。「だって皆さんと会うのも2年弱ぶりだし、楽しい思い出がない人たちが集まるので(笑)。でもスタッフさんたちは主演が盛り上げてくださいと好き勝手言うし…。実際に舞台あいさつをやってみて楽しかったけど、逃げ出したかった」と打ち明けた。
登壇前、香里奈に「今日はサッカーがあるから…」とぼやていたという藤ヶ谷は、「僕の力ではどうにもできない。サッカーも大事ですが、舞台あいさつの記事も大きく太文字で掲載してください!お願いします」と懇願していた。