山寺宏一、“難役”こなす生田絵梨花の声優演技に驚嘆「どうしてこんなにできるの!?」

映画・舞台 公開日:2022/12/12 0
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山寺宏一がいたずらの王者をめざすゾロリを演じる『かいけつゾロリ』の劇場版『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』が、12月9日より全国公開中だ。


本作は、原作『かいけつゾロリ スターたんじょう』をベースに、TVシリーズの人気キャラクターたちも総出演する映画オリジナルストーリー。ゾロリがプロデュースするスターの卵・ヒポポの声と歌を生田絵梨花が演じている。


ヒポポは、山寺曰く「本作のすべてはヒポポにかかっている」というほどの重要なキャラクターである上に、スターダムを駆け上がるヒポポの歌声を段階的に変化させなければならないことや、幼少期のヒポポも演じ分ける必要があることなどから、様々な技術が求められる“難役”。


山寺を「どうしてこんなにできるの!?」と驚かせた生田の役作りや、山寺の声優論、本作の展開に絡めた二人のオーディションの思い出話などを、山寺と生田に語ってもらった。

山寺宏一、生田絵梨花の声優演技は「想像をはるかに超えた出来栄え」

──『かいけつゾロリ』の映画は、山寺さんが声優を担当した作品としては6本目です。今作の内容についてはどのように感じましたか。


山寺:ストーリーは原ゆたか先生の原作が元なんですが、僕も大好きな作品だったので、それが劇場版になるということで非常に楽しみにしていました。アニメならではのシーンも追加されて、キャラクターも増えています。さらに良い作品になっているんじゃないかなと思います。ただ、すごく良い話ではあるんですが、僕はすべて生田さんの演じるヒポポにかかっていると思っていたんです(笑)。


生田:えー!(笑)


山寺:生田さんがミュージカルで活躍しているのも知っていたし、歌が上手なのも聞いてはいましたが、想像をはるかに超えた出来栄えでした。生田さんのおかげで、素晴らしい映画になりました。鳥肌が立ったし、泣いた。


生田:すごく嬉しいです!本当ですか。


山寺:ヒポポは大変だなと思っていたんですよ。「どうしてこんなにできるの!?」って聞きたかった。


生田:本格的に声優のお仕事をさせていただくのは初めてだったので、「ヒポポにかかっている」という言葉はアフレコ前に聞かなくて良かったと思っています(笑)。


山寺:僕の中ではそう思っていましたよ。ピュアじゃなければいけない役で、とっても難しいと思います。ヒポポは最初から歌は上手なんだけど、コンプレックスがあって、大きい声で歌えないんですが、それが少しずつ強くなって、最後はすごい歌声になる。こんなに難しいことはないですよ。そういう筋書きを書くことはできても、それを実際の声で演じるのは、セリフも難しいし芝居も難しいし、歌も難しい。ところが生田さんは、歌詞のない「ラララ」の歌だけでも、人を惹きつけられる。びっくりでした。お世辞でもなんでもないですよ。


生田:私はずっと「これでいいのかな」と思いながらアフレコをしていたので、そう言っていただいて初めて「良かったんだ」と安心しています。


山寺:みんなもそう思っていると思うんだけど、一言「素晴らしいよ」と言ってくれれば良かったのにね(笑)。

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