<コメント>
【松尾スズキ】
みなさま、お元気ですか。2年ぶりの新作です。もっとばんばん新作を書き飛ばしていた時期もありましたが、もはや、これぐらいのペースになってしまった松尾です。だからこそ、一作一作大事に仕上げてまいります。いっぱい本を読みました。昭和の時代の作品です。調べれば調べるほど昭和の文豪たちは、コンプライアンスとはほど遠い世界を生きておりました。わたしも無頼と呼ばれた時代もありましたが、さすがにここまでのことはない。インテリジェンスと野蛮が混在した昭和の文化人たち、それを支えたり振り回されたりする人々の、滑稽で、かつ、ひたむきで、悲惨な姿を、ご堪能ください。
【阿部サダヲ】
大作です!そんで大作ってやっぱり大変なんですね!出てる役者ほぼ全員、叫んで、笑って、着替えて、歌って、踊って、着替えて、叩いて、被って、着替えてます(笑)大変です!30回くらい?場面も転換するから、スタッフさんも大変です。生放送の歌番組みたいな動きです。松尾さんの舞台に初めて出演されるキャストの方々がとても面白いです!なんでしょう?松尾さんの今までの作品にはなかった新しい不思議な感覚が楽しめそうな気がします!よろしくお願いします。
【間宮祥太朗】
「ツダマンの世界」10月に稽古が始まり一ヶ月と少し、気づけば本番がもう目の前まで来ました。稽古場はとても居心地が良く、少しずつ作品が構築されていく様子に高揚した毎日でした。自分の出ていない部分の稽古を観ている時間も好きだったのですが、本番が始まるとなかなか悠長に観ていられなくなるんだなと、衣裳付きの通し稽古をした時に実感しました。初めて立つシアターコクーンの舞台で、美術照明音響が織りなすツダマンの世界に、これからの本番が楽しみです。
【吉田羊】
松尾さんの世界がみるみる立ち上がってゆくのを間近に観られる、幸せなお稽古でした。演出意図はこれかな?と発見出来た日はなお嬉しく、松尾さんの頭の中に半歩近づけたような気がして帰り道の足取りがふわふわと軽かったものです。共演の皆さんの最高に面白いお芝居をかぶりつきで観られた特等席を、今度はご来場のお客さまにお譲りして、私は精一杯、数を生きたいと思います。どうぞ皆さま、めくるめく世界に身を投じ、心ゆくまでご堪能ください。そして観劇後は、様々な感想を"すり合わせて"お楽しみくださいませ。
<あらすじ>
小説家・津田万治(阿部サダヲ)家の女中・オシダホキ(江口のりこ)や、縁ある人々からの視点で振り返る、津田万治=ツダマンの半生。それは昭和初期から戦後にかけての物語。
生まれてすぐ母と離れ離れになり、義母に育てられた万治。十歳で父が他界すると、育ての母からいびられて何かと反省文を書かされたことが彼ののちの文章力につながっていく。万治の小説家人生はそこから始まった。
地味に小説を書き続ける中、中年にさしかかった頃、ようやく新作が文壇最高峰の月田川賞の候補作に。それを機に、賞の選考委員でもある万治の幼なじみ、大名狂児(皆川猿時)が薦める戦争未亡人の数(吉田羊)と結婚することとなる。
だが万治には、劇団の女優にしてカフェで歌も歌う神林房枝(笠松はる)という愛人がいた。また、数との結婚話が進む中、弟子になりたいとやってきたのが佐賀の豪商の三男坊、長谷川葉蔵(間宮祥太朗)で、彼のそばには常に世話係で番頭の強張一三(村杉蝉之介)の姿もある。
やがて大名に続き、万治のもとにも徴用令状が。戦地へと向かうことで人間関係は微妙に変貌し始め、そこに葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女、兼持栄恵(見上愛)なども現れ、万治と数と葉蔵を取り巻く人間たちの愛憎関係は、さらに複雑に絡み合っていく……。
■COCOON PRODUCTION 2022『ツダマンの世界』
【東京公演】2022年11月23日(水・祝)~12月18日(日)Bunkamuraシアターコクーン
東京公演主催:Bunkamura
【京都公演】2022年12月23日(金)~12月29日(木)ロームシアター京都メインホール
京都公演主催:読売テレビ/サンライズプロモーション大阪 共催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
撮影:細野晋司
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