荒木宏文、小宮有紗からの第一印象に驚きも、抜群の信頼関係を明かす!


――キャラクターにテーマカラーがあるというのは面白いですね。荒木さんは何色だったのですが?


荒木:僕は直接言われたことはないのですが、おそらく資料などを見ていると黒ですよね(笑)。


小宮:私は衣装合わせのときに「喜多は黄色だからね」と黄色の着物を用意されたんです。富士役の小島藤子ちゃんは藤色のお着物だというのも聞きました。


荒木:僕は特別説明もなく黒い服が用意されていましたね。想像はついていましたが、同時に「主役ですよね……真っ黒で大丈夫でしょうか」というのは相談しました。でも坂本浩一監督のなかにも、しっかりとしたイメージがあったみたいです。





――坂本監督と言えば、特撮作品などを手掛け、アクションに長けた方ですが、映像でのアクションはいかがでしたか?


荒木:最近は舞台で殺陣をすることが多かったので、映像でアクションをすることに新鮮味を感じました。舞台と映像で大きく違うのが間合い。舞台では刃を当てないというのが原則。なぜかというと刃が当たって箔が剥がれてしまうことを防ぐため。だから道具を大切にするという意味では、絶対に傷つけない方法で殺陣をするんです。


でも大スクリーンで映し出される映画の場合、どこまでリアリティある映像を見せるかという意味で、刃を当て当てざるを得ないことも出てきます。舞台人からすると、刃を当てるイコール失敗という認識があるので、なかなかストレスになるんです。最初はその作業に慣れなかったですね。


――やっていくうちに慣れましたか?


荒木:そうですね。太秦の小道具の方がとてもプロフェッショナルな方だったので、とても助けられました。どれだけ刃を当ててしまっても、次の撮影のときにはしっかり治してくださるんです。役者が芝居をしやすいようにしてくださることで、思う存分殺陣に集中できました。



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