間宮祥太朗が13日、都内で行われた映画『破戒』(7月8日全国公開)の完成披露試写会に石井杏奈、矢本悠馬、そして前田和男監督と和服姿で出席した。
間宮と矢本はこれまでも親友役で共演するなど公私ともに仲がいい。同僚役という今回の設定に間宮が「間違いない!と思った」と全幅の信頼を寄せると、矢本も「間違いないと思いますね!」と確信。しかしその一方で矢本は「とにかく共演したくねーよ!という感じ。もう恥ずかしい。今回はプライベートの仲が作品にいい影響を与えたけれど、仕事場に友達がいるというこそばゆさというか、テレがある。現場の俺を見られている…みたいな?これがもしかしたら最後の共演作品になるかもしれない」と友人同士の共演にすっかり恥ずかしがっていた。
過去に木下恵介監督や市川崑監督など名だたる巨匠が映画化してきた作家・島崎藤村による不朽の名小説を令和の時代に映画化。間宮は丑松(間宮)と志保(石井)のプラトニックな関係に触れて「今は色々なコンテンツで男女の仲を見られるものがある中で、二人の目が合うだけで…だとか、奥ゆかしいのがいい!」と瑞々しさを強調した。
その奥ゆかしさは撮影中の二人の関係性にも影響を与えたようで、間宮が「志保と丑松の関係性的に、石井さんと現場中に話をするのも不思議な感じがあった」と回想すると、当の石井も「話すよりも黙って近くに座っている方が心地いいという不思議な体験だった」と共鳴していた。これに前田監督は「ロミオとジュリエットは悲劇の物語だが、丑松と志保の関係性には希望が持てる。そのいい距離感の間にポッと希望が生まれる。二人がいい芝居をしてくれました」と太鼓判を押していた。
また間宮は、キャスト陣&監督の艶やかな和装に「鮮やか!」と見惚れれば、矢本も「みんなカッコいい!特に祥太朗は劇中の丑松と同じ感じだね!」と解説。これに間宮は「極力丑松に近い格好で出て、観客の皆さんにはそのまま映画の世界に入っていただければと思って」とこの日チョイスした渋め和装の理由を明かしていた。