井上小百合、芸能活動の原点は母の教え「今の自分は今しかない」

映画・舞台 公開日:2022/07/01 9
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「舞台をやりたくてこの世界に入った」


──井上さんは舞台に出演していることが多いと思うのですが、今回は映像作品。違いを感じたり、勉強になったりしたことがあれば教えてください。


たくさんありました。舞台の場合は、「後ろの席の方までどう伝えるか」ということで身体表現を重視してしまいがちなんですが、映像で同じことをすると表現が過剰になってしまうので、そぎ落とす作業を心がけた場面もありました。

 

たとえば土方先生が寝坊して遅刻するシーンでは、自分が普段やりがちな仕草を入れてみたり。舞台では細かく演じるというよりもわかりやすくリアクションをつけることも多いんですが、映像だったのでまばたきの回数を増やしたり、髪をぐしゃぐしゃとかき乱して、焦っている感情を表現してみました。細かい仕草を自然な感じで入れてみたことで、監督からも「すごく良かったよ」と言ってもらえたので良かったです。


──井上さんは、活動の主軸は舞台に置いているのですか?


舞台をやりたくてこの世界に入ったので、やはり舞台が好きなんです。でも、活動を舞台だけに絞ってしまうと枠が狭まってしまうとも感じています。今は、映像で得たものを自分の中に取り入れたり試したりしながら、そこで得たものをまた舞台に持ち帰ることができたらいいな、と自分の中では思っています。


小学生の頃は“野生児” 大量のセミの抜け殻に先生がドン引き


──今作は小学生の夏休みが描かれていますが、井上さんはなにか印象的な夏休みの思い出はありますか?


私は田舎育ちなので、小学生の頃はとにかく野生児のようだったんです。1歳上のお兄ちゃんと一緒に、いつも外に行ってセミを捕まえたりしていて。夏休みの宿題にセミの抜け殻を大量に集めた作品を提出したら、先生にドン引きされたことがあります(笑)。国語とか算数とかの宿題は全然やらないのに、自由研究だけめちゃくちゃ熱心に取り組むような子どもでしたね。川で魚やサワガニを捕まえたり、野鳥を見に行ったりと、ずっと外にいました。


──撮影現場で印象に残っているエピソードを教えてください。


子どもたちがとにかく可愛すぎて、毎日癒されていました。でも、子どもたちに対して、「やっぱりプロだな」と思うところもいっぱいありましたね。子どもたちは、助監督・カメラマンといった役の中の仕事の役割を脚本から読み込んできていて、最初のリハーサルの段階ですでにカメラマンや照明さんの仕草を熟知していました。つまり、子どもたちは普段から周りのスタッフさんのことをよく見ているんだな、これはプロの目線だな、、、と思ったんですよね。同じように私のことも見ているかもしれないと思うと、頑張らなきゃなと思いました。

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