俳優の横浜流星が24日、都内で行われた映画『流浪の月』大ヒット御礼舞台あいさつに広瀬すず、松坂桃李、多部未華子、メガホンをとった李相日監督とともに出席した。
この日はファンから募集した質問に答えるコーナーが設けられ、映画のストーリーにかけて「子供時代にやりたかったけど反対されたこと」を聞かれたキャスト陣。松坂が「最初、僕はマンガ家を目指していた」と明かすと、「え?」と全員驚き。「好きなマンガの模写をジャポニカ学習帳に描いていた。それを机に溜め込んでいたときに姉に見つかって中を見られた。その時姉に『絶望的に下手くそだね』と言われて、マンガ家になる夢は捨てましたね。泣きながらゴミ箱に入れました」と苦い思い出を明かした。
横浜は、「子供時代にやりたかったけど反対されたこと」は「なかったです、僕」と回答。「やりたいことはやれという教育で、尊重してくれるような家族だったので、基本的に否定されることはなかった。何か習い事をやってみろと言われて人任せではなく、自分で探すしかないと思って空手を選んだ。自分でやりたいと言ったんだから失敗したらお前のせいだっていう(教え)」と語った。
松坂から「空手以外でやるとしたら?」と聞かれると、「今球技がまったくできないので、サッカーや・バスケやってみたかったですね」とコメント。それを聞いた松坂は「へぇ〜意外!想像できない。運動神経いいから、それを聞いてちょっと嬉しくなった(笑)」と無邪気に笑っていた。
映画は、2020年本屋大賞に輝いた凪良ゆう氏による同名小説が原作。10歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗と、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文の15年後の再会を描く。
公開から10日ほど経ち、広瀬のもとにはたくさんの感想が寄せられているという。「会う人に『観てきたよ』と言われたのが過去イチ多い。みなさん長文で送ってくれたり、直接会うと言葉でなんて言ったらわからないとよく言われますね。こんなに観てくれるんだと身近に感じている」と感謝。また、横浜が演じた更紗の恋人・亮について「嫌いになりかけた」というコメントも多いと報告した。横浜は「嬉しいですね」と役者として喜びつつ、「でも僕ではないので嫌いにならないでほしい」と苦笑した。
横浜の元にも多くの反響があるようで、「周りの方からの連絡が多くて、みんな違う感想が返ってくる。でもそれが答えっていうか、どう受け取るかはみなさん次第。受け取った感情を大事にしてほしい」と呼びかけた。