俳優の杉野遥亮が2日、都内で行われた映画『やがて海へと届く』の公開記念舞台あいさつに岸井ゆきの、浜辺美波、中崎敏、メガホンをとった中川龍太郎監督とともに出席した。
原作は彩瀬まる氏による同名小説。引っ込み思案の真奈は、自由奔放でミステリアスなすみれと出会い、親友となる。しかし、すみれは「ちょっと海を見に行ってくる」と言ったきり姿を消してしまう。すみれがいなくなってから5年経ち、すみれの元恋人・遠野から彼女が大切にしていたビデオカメラを受け取ったことで“秘密”を知ることになるというストーリー。
すみれの元恋人を演じた杉野は、浜辺との撮影を「時間かかりましたよね。大学の講堂での撮影」と回想。監督は「10テイク」も重ねたと明し、杉野と浜辺に対して「まったく嫌な顔せず丁寧に話してくれてありがとうございました」と感謝した。
現場では座長である岸井がグミの差し入れをしたという。浜辺が「岸井さんが差し入れされていて、スタッフさんがうれしそうに食べているのを見ていました。岸井さんは誇らしそうにしていて、かわいらしいなって遠くから見ていた」とにっこり。しかし杉野は「僕、全部覚えてない…」とグミの差し入れを食べ損ねていた。
舞台あいさつでは内容にかけて「親友」についてトーク。「親友と呼べる人はいる?」と聞かれた浜辺は「私が一方的に大好きで、親友だったらいいなと思う人はいる」と告白。「私は大好きだし、なにがあっても助けたいと思っている。でもそれが相思相愛じゃなくてもいい。(親友は)連絡とらず会わなくても大丈夫だと思える、結びつきを信じている人かな」と語った。
また“親友”の定義の話題になると、浜辺が「なんだろう、わかりやすく言うと“臓器をあげられる”かな」とコメント。杉野は「臓器あげられる?わかりやすくないですよ」と驚いたが、岸井は同意して「でも臓器だったら困っている人がいたらあげちゃいません?」とした。岸井の意見に対して、杉野も浜辺も「え?」とキョトンとしていた。
4月となり新年度がスタート。杉野は人と仲良くなるコツを聞かれ「相手に思いやりを持つことかなぁ」とし、「思いやりを持って人付き合いをした先には絶対何かある。人が本当に大切にしたいことが見つかる。だから、僕が言うことじゃないと思うけど、仲がいい人はそんなにできないとは思う」と持論を展開。
自分が新しい現場に入るときは「緊張するかはケースバイケース。緊張するときは“自分は仕事をやりにきているだけだから”って思う。人の目線を気にしているから緊張する。そんなときは“仕事をやりにきているだけ”と思って割り切る」と緊張との向き合い方を披露した。
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