2020年に高視聴率を記録したドラマ『極主夫道』。累計400万部突破の同名コミック(著:おおのこうすけ/新潮社バンチコミックス刊)を原作に、日本中を爆笑させた大人気ドラマが映画化、『極主夫道 ザ・シネマ』として公開される。この度、映画での新キャストが発表された。また、公開が6月に決定。
数々の伝説を残した最凶の極道“不死身の龍(玉木宏)”が、足を洗い選んだ道はなんと専業主夫。極道時代の外見や言動が抜けておらず、強面にグラサン、スーツの上に柴犬のキャラクターがプリントされたエプロンを身につけ、高すぎる主夫力で料理、洗濯、掃除など家事全般に命を賭け、時にはご近所のトラブルに奮闘。玉木宏が全身全霊、爆笑アクションを連発で演じる“史上最強の主夫”のキャラクターは腹筋崩壊の爆笑コメディとして日本中で話題に。22年、笑いもスケールもパワーアップし、極主夫道が映画になって帰ってくる。
本作では、川口春奈が演じる龍の妻・美久、志尊淳演じる龍の元舎弟・雅をはじめ、“不死身の龍”に負けない強烈なキャラクターたちがドラマから続投。さらに、吉田鋼太郎、松本まりか、安達祐実、新川優愛、渡辺邦斗、猪塚健太、藤田朋子ら豪華ゲストが参戦し、極悪地上げ屋、龍に恋するレディース、ドスをきかせキレまくる保育士など激烈なキャラクターでふざけ倒す。
吉田鋼太郎は、町に突然進出してきた不動産会社Kプランニングの社長・近藤を演じる。先日公開された特報でモザイクがかかりながらも机の上に立ち「フニクリ・フニクラ」を熱唱していたのは近藤だ。龍と因縁がある極道の近藤は、腹心の舎弟・山本(猪塚健太)や加藤(藤田朋子)らを引き連れ地上げを企てている。イタリアンマフィアに憧れ、葉巻をくゆらせ怪しいイタリア語を操る近藤の姿は癖になる笑いを巻き起こす。
吉田は『おっさんずラブ』『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』でもタッグを組んだ瑠東東一郎監督たっての希望で出演が決定。映画版オリジナルキャラクター・近藤は吉田鋼太郎であて書きしたものだ。「大暴れしてもらえるという嬉しさの余り、あんな夢こんな夢いっぱい詰め込みまくった結果、近藤というキャラクターが出来上がった感じです。もはや鋼太郎さんに対する熱烈なラブレターですよね(笑)」と瑠東監督はラブコールが叶った喜びを語っている。玉木宏とは『桜の塔』に次いでの競演となる。吉田は「お洒落でイタリアンな親分を心の底から楽しみながら、弾けながら演らせて頂きました!」と語る。
「とにかく鋼太郎さんに振り回されてくださいと言われていましたが、振り回され過ぎて意識が飛ぶかと思いました」(猪塚健太)、「竹中直人さんから『山寺宏一さんにしちゃ小さいなと思った』とか、他の方々からも『ジャニーズの新人さんが混ざってるのかな、と思った』と言われて、小躍りしてました」(藤田朋子)と明かすポンコツな舎弟コンビも見逃せない。
近藤率いる極悪地上げ屋に立ち退きを迫られる、かりゅう保育園の白石園長先生役に安達祐実。龍は保育園を助けようと奔走するが、やがて抗争に発展する中、安達は‘怒るとドスをきかせキレまくる保育士’を熱演。瑠東監督は安達を「生っぽさの帝王」と呼ぶ。「リアルとリアリティの境界線を全く感じさせない。そして一瞬で空気変える芝居をされるんです。今覇気使いました?みたいな。白石は本当にバランスが難しい役だったので帝王の力お借りしました。キレたら絶対面白い人やろな、という期待がずっとあったんですが、今回のはエグかった。期待の78倍くらい」と大絶賛。
安達は「振り幅が大きい役なので、物語りに溶け込みつつ、はみ出しつつ、ちょっとしたインパクトとして存在していられたならば嬉しいなと思います」と語る。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でも大反響を巻き起こしている安達が演じる‘ドスをきかせキレまくる保育士’は、また大きな話題を呼ぶこと間違いないだろう。
そんな極主夫道史上最大のトラブルに見舞われる龍の前に突如現れる虎二郎(滝藤賢一)の妹、広島レディース連合3代目総長・虎春に扮するのは松本まりか。特報では、モザイク姿でピンクの特攻服、ピンクのバイクに乗って啖呵を切っている。虎春はなんと龍に一目惚れ、美久と丁々発止を繰り広げ、さらにバイクに特攻服で大暴れ。初のヤンキー役となる松本は「見かけによらず超純情ヨロシクですので、ぶきっちょな虎春の恋をお手柔らかに見守っていただければ」と‘龍に恋するレディース’をノリノリで演じた。「ようやくご一緒出来た!と言う喜びが大きい。真っ直ぐなズレ方が何ともチャーミングな方」と言う瑠東監督。さらに「正に大車輪の活躍。大暴走女優。圧巻でした」と数々の名シーンを生み出した松本の無双ぶりをほのめかす。その姿に期待せずにはいられない。
さらに、火竜町に越してきた新婚夫婦、和馬(渡辺邦斗)と佳純(新川優愛)にも注目だ。ふたりの龍への誤解が誤解を呼び、様々な人びとを巻き込みながら事態をややこしく盛り上げてくれる。「撮影現場もにぎやかで、撮影を終えて帰るのが寂しくなってしまうほどでした」(新川優愛)、「シュールな笑いが癖になる独特な“極主婦道”の世界が、現場でも広がっていることに興奮しました」(渡辺邦斗)と撮影の様子を振り返った。