――『浅草キッド』撮影中、劇団ひとり監督との触れ合いなどはいかがでしたか。
大泉洋:
ひとり監督はね、ああ見えてシャイな方なんで、色んな方とコミュニケーションが上手に取れるタイプではないんですよ。ただ、僕はひとり監督とご一緒するのが2作目ですし、お互い昭和の古い人間なもんですから、なじりあいながら、悪口言いあいながら話したり撮影したりするんですよ(笑)、これがまたすごく楽しいんです。
そんな撮影も、僕は他のみんなより早めのクランクアップだったんです。そうしたら、撮影の最後の方にひとり監督が、「大泉さん、もう終わっちゃいますね…寂しいっす…。大泉さんいなくなっちゃったら、誰と喋ればいいんですか」って言いだして(笑)。
まだ撮影自体は僕のクランクアップからも1ヵ月くらい続く予定だったので、さすがに僕も心配になってしまって、「これはたまに見に来なくちゃダメだね」なんて伝えていたんですよ。そして…結局一度も行けずに終わってしまいました(笑)。
一同:
(笑)。
大泉洋:
それがもう申し訳なくて(笑)。
――話の流れから、てっきり再会エピソードがあるのかと思ってしまいました(笑)。少し質問の趣向変えまして、「浅草キッド」はビートたけしさんの自叙伝です。もし大泉さんがご自身の体験や人生を小説化されるとしたら、どの部分を作品にしてみたいですか?
大泉洋:
僕の人生って波がなくて。
昔、『いつみても波瀾万丈』という番組から出演オファーを頂いた時も、「僕の人生、波乱万丈なところがないですから」って断ったくらいなんですよ。ありがたいことに、ポンとアルバイト感覚で出たテレビから始まり、『水曜どうでしょう』で知ってもらえるようになり、そこからは「楽しい!楽しい!」で今に至るわけですから。なので、描くとすれば…大学に落ちた時かな~。大学を2年浪人しまして、落ち込んでどうしようもない時、「このままじゃ人生腐るだけだな」と思って、演劇研究会に入るんです。そこからお芝居に出会っていくというストーリーになるでしょうね。
――この浪人時代はお母様もかなり心配されていたそうですね。
大泉洋:
そうなんですよ。後にも先にも、この時だけですよ。おふくろさんが俺の方見て泣きながら、「お願いだから元気だしてちょうだい」って(笑)。
一同:
(笑)。
大泉洋:
もう、何日もベッドの片隅で膝をかかえて、ずっと落ち込んでましたから。なのでこの、「お願いだから元気だしてちょうだい」は忘れられないですね。このシーンは必ず入ると思います。
――ありがとうございます。撮影などお忙しいかと思いますが、息抜きやリフレッシュに役立っていることなどございますか?
大泉洋:
もう、僕の人生で趣味と言えるようなものは2つしかなくて、「娘と遊ぶこと」と「ゴルフ」だけです。
最近は娘がテニスにハマっていて、一緒にテニスをやるんですよ。僕も大学を2浪した時は勉強もしないでテニスばっかりやっていたもんで。なのでよく考えると、落ちるべくして落ちたんですよ。
――(笑)。受験勉強を根詰めて頑張った結果に落ち込んでいらしたのかと思ってしまいました。それでは最後になりますがNetflix映画『浅草キッド』の魅力や見どころについてよろしくお願いいたします。
大泉洋:
僕が子供の頃、憧れて見ていた昭和の芸人さんたちの世界を、柳楽優弥くんを初めとする素敵な共演者の皆様とスタッフ、ひとり監督とともに、いきいきと表現出来ている作品です。是非お楽しみください。
取材・文:宮内吉雄
撮影:友野雄(Yu Tomono)
ヘアメイク 白石義人(ima.) Yoshito Shiraishi
スタイリスト 勝見宜人(Koa Hole) Norihito Katsumi
▼本人直筆サイン入りチェキ応募
/#大泉洋 さん
— ドワンゴジェイピーnews (@dwangojpnews) December 8, 2021
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〆切:2022/1/9(日)23:59
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