近年、映画やドラマに出演作が途切れることがない奈緒と磯村勇斗。どちらも役への理解度が深く、作品ごとにさまざまな“顔”を見せてくれる、非常に魅力的な俳優だ。そんな二人が初共演を果たしたのがWOWOWオリジナルドラマ『演じ屋』。実力派として製作陣からの評価も高い二人は、現場でどんな共鳴を見せたのだろうか――。
奈緒、磯村共に脚本の面白さに感嘆
依頼された役になり切るという職業「演じ屋」。奈緒は「演じ屋」の一員としてさまざまな役になり切る女性・アイカを、磯村は結婚式前日に痴漢の冤罪ですべてを失い、ビルの屋上から飛び降りようとしたところでアイカと出会い、その後「演じ屋」の仲間に加わるトモキを演じる。
現実的でありつつ、ファンタジックな風味もある不思議な世界観の本作。奈緒は「社会的な問題を描くなかで、人の過去の傷やトラウマという精神的なことがしっかり描かれている作品だと思いました」と脚本を読んだときの印象を述べると「監督の野口照夫さんが、とても優しく気配りの素敵な方。悪党も出てきますが、野口監督の人柄が出ているような、作品全体に人の優しさが感じられる物語です」と特徴をあげる。
磯村も「すごく面白い脚本でした」と目を輝かせると「設定の面白さと、きれいごとだけではない暗部もしっかり描かれているので、演じるうえではとても楽しみだなと思いました」と脚本を読んだときの感想を述べていた。