佐藤健に惹きつけられる理由『るろうに剣心』で証明した圧倒的“求心力”

映画・舞台 公開日:2021/06/15 95
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大友啓史監督をはじめスタッフ、キャスト共にその「求心力」に酔いしれる撮影現場だったと話す『るろうに剣心 最終章』での俳優・佐藤健。約10年に渡り主人公・緋村剣心を演じた佐藤は、本作で圧倒的な“力”を見せつけている。



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2012年8月に公開された映画『るろうに剣心』。週刊少年ジャンプで連載され大人気を博した和月伸宏の大人気コミック「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」を映画化した本作は、幕末期を舞台にした壮大なアクション活劇のため、公開前は「しっかりと実写化できるのか」という不安を声にするファンが多かった。

しかしふたを開けてみれば、大友啓史監督が率いるチームの斬新な映像と、佐藤をはじめとしたキャストたちの素晴らしい演技で、興行収入30億円を超える大ヒットを記録し、シリーズ化。2021年6月4日に公開された『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が第5作目という日本映画では珍しい超大作となった。


約10年に渡り、主人公・緋村剣心を演じた佐藤。大友監督とは大河ドラマ『龍馬伝』でもタッグを組んでいるが、第1作目で佐藤を主役として起用する際には、「大抜擢だった」と話している。いまでこそ、日本の映像業界のトップランナーとして活躍する佐藤だが、当時は「健くんと心中するつもりだった」と大友監督が語っており、佐藤自身も「『るろうに剣心』と出会わなければいまの自分はいなかった」と話すように、大きな出会いだったことは間違いない。


実際、アクションはもちろん、剣心という人物の多面性を非常に深くとらえ、漫画のキャラクターであるにも関わらず、リアリティを持って演じた佐藤の芝居は、多くの人の賞賛を呼んだ。大友監督も『るろうに剣心 最終章』での佐藤の演技に対して「相変わらず、説明的で安っぽい芝居をしない」と評価していたが、引きで撮っても、佇まいだけで感情が伝わってくるほど、そぎ落とした芝居を見せてくれる。特に『The Beginning』では、剣心の内に秘める大いなる葛藤がスクリーンからひしひしと伝わってくる圧倒的な存在感を見せており、『The Final』の壮大なアクションとは違う、俳優としての凄みを感じることができる。


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