現役医師・南杏子が発表した小説を映画化した『いのちの停車場』。この作品は金沢の小さな診療所を舞台に在宅医療を通して“生”に寄り添う医師と、死に向かう患者、その家族たちが紡ぎ出す、いのちの物語。主演の吉永小百合が演じるのは「まほろば診療所」にやってきた在宅医の白石咲和子。そんな尊敬する咲和子を追って金沢にきた医大卒業生の野呂聖二役の松坂桃李と、診療所の訪問看護師・星野麻世役の広瀬すずを直撃。現場でのエピソードや役者として生きる覚悟を決めた瞬間について聞いてきた。
――まずは脚本をご覧になったときの感想からお聞かせください。
松坂「改めて命について考えさせられるきっかけになりました。人間は誰しもいつか死にますし、そういう時を迎えます。これまでは死についてちょっと遠くに感じていて。でも、この作品に出合い、脚本を読み、現場に入り、もし自分だったら……というふうに置き換えて考えるようになりました。そうしたら死というものに対しての距離が縮まったというか、より身近なものだなと思うようになったんです」
広瀬「いろんな描写がある中で、こんなにも連続して命が失われていく瞬間が描かれていることに、脚本を読んでいるだけで苦しくなりました。現場では想像以上に苦しく感じる作品になるだろうなと思ったんですが、同時に希望や未来があるとも感じていて。映像の想像がつかなかったぐらい感動というか、グッと心に突き刺さった脚本だと思いました」
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