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石井杏奈、中川大志の“壁ドン”に憧れ「ロマンチックな男の人にキュン」

映画・舞台 公開日:2021/04/08 1
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約1年公開が延期になっていた映画『砕け散るところを見せてあげる』がついに4月9日(金)公開される。原作は竹宮ゆゆこの小説。物語は平凡な日々を送る高校生、濱田清澄が、学年イチの嫌われ者と呼ばれる孤独な少女、蔵本玻璃と出会うところから始まる。壮絶なイジメ、誰にも言えない秘密、そして恐怖…。メガホンを握った奇才、SABU監督が世に送り出す衝撃の作品。そこで清澄を演じた中川大志と玻璃役の石井杏奈の対談を実施。作品にかける思いや、エピソードを明かしてもらった。





――まずは原作、脚本をお読みになったときに感想からお願いします。


中川「すみません、正直、最初の感想は忘れてしまいました。撮影をしたのがもう2年以上も前で。でも撮影が終わった後、抜け殻状態になってしまったことは覚えています。幻の日々だったんじゃないかなってくらい濃くて過酷な撮影の日々でした」

石井「最初、原作を読んだときは衝撃を受けました。自分が想像していた内容とは全然違っていて。玻璃を演じたら、自分はどうなってしまうんだろう、という未知との遭遇みたいなインパクトがあったことは覚えてます。でも終わった後は達成感と寂しさと、様々な気持ちが入り乱れて。毎日毎日、過酷なシーンが多かったので、ずっと緊張というか気を張っている状態だったからこそ、終わったときは解き放たれつつ、ロスにもなりました。写真を見返したり、台本を読み返したりしたぐらいに」


――改めて作品をご覧になって、どう思われましたか?


中川「1年近く映画の公開が延期になったのもあったんですが、改めて見直してみると、あのとき、こうできたのかな、あそこもこうできたのかな、って思うこともあります。でも、僕はそれ以上に、二十歳になったばかりのころしかできない芝居のほうが多かったとも思っていて。そのときにしか見えてないことがいっぱいありました。それがこの作品には強く出ているんじゃないかって感じています。今では絶対に同じ作品にはならないだろうなって芝居も多いですし、そういうタイミングでこの作品出会えたことは、本当に幸せだなと思いました」

石井「私は、感じたことを忘れたくなくて日記をつけていました」

中川「見せてよ、それ!」

石井「ダメです(笑)。そんなにたいしたことは書いてないのですが、日記を見返すと、確かにあのシーンのときはこう思っていた、この日数でこのシーンを撮っていたのだと思い出すことが多くて。そういう意味では毎日刺激的な日々だったと思います」

中川「僕が撮影中、考えていたことは玻璃に“全集中”すること、でした」

石井「今、流行りのね(笑)」

中川「そう(笑)。でも、本当にそれがすべてで。自分がどういう顔をするか、どういうふうにセリフを言うかはもちろん事前に考えてきましたけど、全部捨てていくつもりでした。玻璃から受け取って、清澄は何を思うのか。そこを大事にして芝居をしたかったので、一瞬たりとも玻璃のサインや表情を見逃さないようにしていました」

石井「私も大志くんをずっと見ていましたし、現場でもずっと清澄に支えられているなと感じていて。ただそばにいるだけで、落ち着くことができました。撮影中も、このシーンが次に繋がるために…ということを考えるより、ひとつのシーンを全力で生きよう、呼吸しようと思っていたので、まっすぐな玻璃を演じられたのだと思います」


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