2016年にアーティスト活動を終了してからは、女優として一気に才能を開花させた日比美思。
そんな彼女が、7 MEN 侍/ジャニーズJr.菅田琳寧の初主演舞台としても注目を浴びる『陽だまりの樹』(東京3月5日~14日・大阪3月27日~28日)に、ヒロイン役(おせき)として出演するという。
『陽だまりの樹』は、手塚治虫原作の時代劇。幕末に流行した感染症の時代を生きた医師と武士の友情を描いたストーリーで、これまでにもドラマ化、アニメ化されている不朽の名作。
この出演陣も豪華な話題作に挑む日比に、意気込みや、時代劇に対する思いを聞いてみた。
―日比さんは「ずっと時代劇に出演したい」とおっしゃられていましたが、実際に時代劇への出演が決まった際のお気持ちいかがでしたか?
そうなんです!本当に嬉しかったです!
「時代劇に出たい」という思いは、役者をはじめたころからずっと思っていたので。
インタビュアーの方にこの発言を拾って頂けたのは初めてで嬉しいです!ありがとうございます。
―本当ですか!?こちらこそありがとうございます!
「時代劇に出たい」という思いは強くて、ピアスあけなくて良かった~!って思っています(笑)
「いつか時代劇へ出演するため」の願掛けとして、ピアスをあけていなかったんです!
その夢が叶ったな~という気持ちですね。
―まさに願掛け効果ですね!そして『陽だまりの樹』は時代劇でありながらも、感染症との戦いを鋭く描いた作品でもあります。現状のコロナ禍と照らし合わせていかがでしょう?
時代背景は今と違うところも沢山あるんですが、昨今の情勢と通づるものが沢山感じられる、訴えかけるものも多い作品だと思います。
深いテーマを描く時代劇ではあるんですが、ストーリー的な「わかりやすさ」がしっかりしていて、個々のキャラクターへも共感しやすいという特徴があります。多くの方に楽しみながらメッセージを受け取って頂けるのではないでしょうか。
―舞台には殺陣や歌も取り入れられているとのことですが、お稽古はハードな内容ですか?
実は、殺陣稽古は先日ようやく作り終わったというところなんです。
なので、今はちょうど殺陣のお稽古に取り組んでいるところですね。
お稽古を重ねることで、舞台として殺陣が加わったこと、さらにそこへ音楽が加わることで、本当に深みと重みが増したという手応えを感じています。
クールなエンターテイメントでありながら、ズッシリとした重厚感も感じて頂けるよう、お稽古に取り組んでいます。
―そんなお稽古場の雰囲気などはいかがでしょう?
みなさんON、OFFの切り替えがシッカリしているな~という現場です。
今回の舞台『陽だまりの樹』はこれまでの舞台化と違って、十代の俳優たちが中心で演じているのも大きなポイントです。
若いエネルギーを発散させつつ、大先輩のみなさんに負けじと必死について行く、そんなお稽古の毎日です。
―稽古場で印象的だったことや、思い出に残っている共演者さんとの触れ合いなどございましたら教えてください。
ちょうど節分のタイミングもあったので、みんなで豆を食べながら「節分だね~」と、ほのぼのできたのが楽しかったですね。
主人公の手塚良庵を演じる菅田琳寧さんが、年上のお医者様・伊東玄晃を演じる太田将熙さんと、年下のお医者様・太田東斎を演じる阿達慶さん(ジャニーズJr.)の3人セットで動くことが多いんです。
お稽古に入る前には、この3人で作戦会議を開いてるんです!
私の挑む「おせき」は良庵とのシーンか、早乙女友貴さんの演じる伊武谷万二郎とのシーンが多いので、なかなかその作戦会議の仲間には加われないですね(笑)
大人数でてんやわんやして楽し気なシーンなんかは、「いいな~!」と思いながら眺めてます。
―今少しお話に上がりました、日比さんの挑まれる役どころ、ヒロイン「おせき」について少し教えてください。
おせきさんはお寺の住職の娘さんで、平和を願っているという芯が強くて凛としたキャラクターです。
それでも恋をするとカワイイおっちょこちょいなキャラになるギャップも魅力です。
―ご自身と似ている部分や、正反対だなと思われる部分はありますか?
好きな人とも素直にお話しできるおせきさんには憧れますね~!
私はモジモジしてしまうと思うので(笑)