深川麻衣「正解がないことが面白い」女優という選択をしてからの5年間

映画・舞台 公開日:2021/01/20 24
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数々の俳優、女優を輩出し映画に寄り添ってきた芸能プロダクション・テンカラットの25周年企画となる映画『おもいで写眞』が1月29日に全国公開する。


主演は深川麻衣。『パンとバスと2度目のハツコイ』で第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞し、その後も『愛がなんだ』『空母いぶき』『水曜日が消えた』や、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、ドラマ『日本ボロ宿紀行』『まだ結婚できない男』など話題作に立て続けに出演する彼女が、100人の遺影写真を撮る音更結子を演じる。


今回のインタビューでは、映画『おもいで写眞』の魅力や、女優として5年目を迎える現在の心境を深川に聞いた。


──まずは、“遺影カメラマン”役という今作のオファーを受けた時の率直な感想をお聞かせください。

遺影写真は、今までの映画でありそうでなかった題材なんじゃないかなと思いました。今回は初めてのカメラマン役で、さらに元メイクアップアーティスト。劇中では手話をするシーンもあったので準備することが多かったです。結子はプロカメラマンではないけど、過去にカメラを触っていた経験もある人物なので、カメラがしっくり手に馴染んで見えるように練習しました。両目を開けて撮影する演出だったんですが、構えると片目をつぶっちゃうんですよ。難しかったですね。特に意識したのは掛け声です。たくさん人を撮り慣れている方はリズムの作り方とか距離の取り方がすごく上手いんですよね。結子は人を撮る経験があまりなかったと思うので、最初に人を撮る時のぎこちなさをどうやって出していこうかなと考えていました。


──結子を演じるうえで、どんなことを意識しましたか。

脚本を読んで、結子はずっと怒ってるなと思いました(苦笑)。人に対して本当にストレートで、八方美人とは真逆の子。でも私は、その不器用さがかわいらしいなと思ったんです。だから映画を観た方が共感できない、かわいげのない人にはなってほしくない。ただ人に当たり散らしているわけじゃなくて、不器用で弱い部分が伝わったらいいなという気持ちで演じました。


──なかなか表現が難しそうな役柄でした。現場では、自分の演技をチェックしながら仕上げていくのでしょうか。

今回は全然モニターを見ていなかったですね。自分で自分の芝居を見て調整するんじゃなく、監督の演出を受けて修正していきました。モニターを見たら、きっと顔を作ろうとしちゃうと思うんです。“怒っている顔”を形で表現してしまうのではなくて、ちゃんと内側が伴っていないと、映画を観ている人にもバレてしまうだろうなと思うんです。


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