ステイホーム期間中は、YouTubeにUPされている海外の心霊動画を見ていたという。そんな桐山漣が「ある意味では僕にとってもホラー」というのが、日仏合作の主演映画『海の底からモナムール』(12月4日公開)だ。
たしかに本作は、イジメを苦に自殺した女子高生・ミユキの幽霊と遭遇する元同級生たちの姿を描くホラー映画。それにしてもなぜ桐山は「ある意味では」というエクスキューズをつけるのか?その答えのヒントになるのは「5年前」「学ラン姿」という二つのキーワードだ。
実のところ撮影自体は5年前に行われており、各映画祭ではすでにお披露目済。今回満を持しての全国公開と相成った。「ですから映っているのは5年前、30歳のときの僕の姿です。先日久々に本編を観直してみたら『若いな~!』と思いました。人の歳をとる周期は3年と言われています。5年前というと、2周弱くらいなので今の僕と比べると若干若い感じがあります。人としての重みは今と比べたら軽いような気がする」と思い返す。
くわえて30歳当時でも珍しかった学生を演じる姿も捉えられている。「30歳での学ラン姿。ある意味で僕にとってはホラーです。お宝映像を観ているような感覚に陥りました。そう考えると、5年前だからこそ演じられた役なのかもしれません。今の年齢で高校生はもう無理ですから」と最後のタイミングだった。30歳で高校生シーンを演じる際の心構えは「喋り方や精神年齢を幼くするように意識。でも僕以外もみんな制服を着ていたので、そこは『みんなで学ランの海の底へ飛び込もう!』という気持ちでした」と笑う。