この度、西加奈子のベストセラーが原作の映画『さくら』(現在公開中)の、新カットが解禁とされた。
原作は累計55万部を突破する直木賞作家・西加奈子の同名小説。登場するのは、サクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族。そして、彼らにとって大切なひとたちだ。『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』など海外からも高い評価を受け、詩情溢れる作品を多数生み出してきた矢崎仁司監督のもと、長谷川家の兄弟妹を演じるのは北村匠海、小松菜奈、吉沢亮という人気、実力を兼ね備えた俳優陣。3人の母を寺島しのぶ、父を永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクターには、小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純というフレッシュな顔ぶれがそろった。
世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが劇中曲を担当し、今年“再生”した東京事変が書き下ろした主題歌『青のID』がエンディングを彩る。
北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が3兄弟妹を演じることで注目を集める本作。この兄弟妹役のキャスティングに当たって、美男美女であり、演技力、そして全体像として、父母候補含め家族に見えるか、という部分に重きをおいて進められたことをプロデューサーが明かす。物語のなかで主人公である次男・薫のモノローグが多いことから、“その優しい声が魅的”である北村匠海が薫役に決定。
物語の縦軸にもなる末っ子・美貴を、ある種の中性感があり、自分の感性に忠実に生きる様がリンクする小松菜奈に、そしてヒーローであるハジメのような存在感を持ち、北村・小松の兄を演じられる唯一の俳優として吉沢亮が長男・ハジメ役にキャスティングされた。こうして、原作から飛び出てきたかのようなイメージぴったりの兄弟妹が誕生した。
また、この度解禁された写真は、成長し多感な時期を迎えた3兄弟妹の様々な表情を切り取ったもので、物語の中で様々な壁にぶつかりながらも成長していく3人の姿を想像することができる写真となっている。
<STORY>
⾳信不通だった父が2年ぶりに家に帰ってくる。長谷川家の次男・薫は、その年の暮れに実家へと向かった。けれど兄の一(ハジメ)の姿はない……。薫にとって幼い頃からヒーローのような憧れの存在だったハジメは、2年前のあの日、亡くなった。そしてハジメの死をきっかけに家族はバラバラになり、その灯火はいまにも消えそうだ。そのつながりを繋ぎ⽌めるかのように、薫は幼い頃の記憶を回想する。それは、妹・美貴の誕生、サクラとの出会い、引っ越し、初めての恋と失恋……長谷川家の5人とサクラが過ごしたかけがえのない日々。やがて、壊れかけた家族をもう一度つなぐ奇跡のような出来事が、大晦日に訪れようとしていた──。
■映画『さくら』
現在公開中
出演:北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純、加藤雅也、趙珉和、寺島しのぶ、永瀬正敏
配給:松竹
(C)西加奈子/小学館(C)2020「さくら」製作委員会
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