「あんなに映ってるとは、びっくりですよね。ちょっと恥ずかしいです。ハッハッハッハッ。」
竜電関のにこやかな笑顔でインタビューはスタートした。
イケメンで稽古熱心、大ケガからの復活を遂げた人気幕内力士・竜電関は、世界初の大相撲ドキュメンタリー映画『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』(絶賛公開中)に出演している。そんな竜電関に、映画公開直前のタイミングで話を聞くことができた。作品のことはもちろん、自身の性格やプライベート、力士同士の意外な関係性、竜電関がカッコイイと思う力士など、普段なかなか聞けない“ホントのところ”を率直に明かしてくれた。
場所中の取材を受けない理由
最初にこの映画の話を聞いた時、出演は「決定事項みたいな感じだった」と明かす。「頑張ります」「自分でいいんですか!?」そんな気持ちを抱きながら長期間の密着を受け入れた。
普段、場所中の取材は基本受けないという竜電関。それには理由がある。
「(場所中の取材では)その日の取組のことを聴くじゃないですか。やっぱり相手がいることなので、相撲の内容とかはあんまり言わないようにしてますね。しゃべりだすと余計なこと言っちゃうので、できるだけじゃべらないようにって自分で決めてます」。
だが、密着となるとそうもいかない。
「(監督たちは)どこにでもいる、みたいな感じでした。ちゃんこ食べてる時もいて…“新弟子が入ったのかな”みたいな感じで(笑)」。
密着期間は、事前のインタビューや撮影を含めると約3か月間。映画では場所中に話をする貴重な姿も見ることができ、竜電関自身も映画の見所として挙げている。「密着してくれてるから頑張ろうみたいな気持ちもあった」のだそうだ。
心に残っている親方の言葉
映画で観て欲しいシーンとして、真っ先に竜電関が挙げたのは、稽古のシーン。
「本場所の相撲って、いつでも観られるわけじゃないですか。ああいう稽古してる姿とかは、基本見られないところなので、そういうところを観られるのがいいなあと思いました」。
今回のドキュメンタリー映画では、髙田川部屋と境川部屋の二つの稽古場に密着している。竜電関の所属する髙田川部屋は、元関脇・安芸乃島の髙田川親方が指導する相撲部屋。
「今の親方も先代の親方も厳しい方なので、人として、ビシッとさせてくれたなと思いますね。厳しさの中にも、優しさもあったので、そういうのも学べました。自分も、これから指導する立場とか、違う世界に行って指導することになっても、そういうのを活かしていけたらなと思いますね。だからすごく厳しくしていただけるのが、自分の財産というか、いいことでしたね。」
“厳しさの中にも、優しさがある”。竜電関は新十両の場所で股関節を骨折。日常生活もできないほどの大ケガを負ったが、親方は甘い言葉をかけなかった。
「ケガしたときは、(親方のキツイ言葉に対して)えー!?って思ったんですけど、でもそれは親方の言う通り『ここが悪いから直しなさい』って言われているようなものなので、日が経つにつれて、それがだんだん分かってきて。本当に親方に感謝ですね。そこで甘い言葉をかけられていたら、復帰できなかったかもしれない」
結局骨折は3度続いた。
「3回目折った時に、親方にポンって肩に手を置かれて、『一からやり直そうな』って言われて。なんていうんだろう…すごく、嬉しかったですね。ケガする方が悪いんですけど、厳しい言葉の中にも、“一からやり直そう”って支えてくれた言葉が心に残ってます。」
ケガの怖さは常にあるという。「もうケガはしたくないです。怖いです」そう言いながらも、相撲をやめたいと思ったことは「ない」と言い切る。
人一倍稽古することで有名な竜電関。「稽古できることも一つの才能?」と尋ねると、「そう言ってもらえたら嬉しいですけどね。ハッハッハッ」と笑い飛ばしてしまった。
}/

















