綾野剛が提案『ヤクザと家族』主題歌はミレパ「恐ろしい曲が生まれた」

映画・舞台 公開日:2020/10/26 2
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綾野剛と舘ひろしが初共演する映画『ヤクザと家族 The Family』( 2021年1月29日公開)の主題歌に、King Gnuの常田大希率いる気鋭の音楽集団millennium paradeの『FAMILIA』が決定。本作の為に書き下ろされた楽曲が予告編と共に初解禁された。



『ヤクザと家族 The Family』

『MOTHER マザー』『新聞記者』など話題作を世に送り出すスターサンズと、日本アカデミー賞6冠に輝いた『新聞記者』のスタッフが再集結して新たに描く映画『ヤクザと家族 The Family』。様々な問題をはらんだ「ヤクザ」というテーマを、1999年、2005年、2019年、変わりゆく3つの時代の価値観で切り取ることで、男たちの生き様を描く。


少年期に柴咲組組長の危機を救ったことからヤクザの世界へ足を踏み入れた男・山本賢治役に今回初のヤクザ役となる綾野剛。綾野演じる身寄りのない孤独な少年・山本に手を差し伸べ、“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を舘ひろしが演じる。


綾野剛が提案


本作の主題歌にmillennium paradeへ白羽の矢が立ったのは、主演を務める綾野が脚本を読んだイメージから藤井監督に提案したことから始まったとのこと。綾野は、「映画を観終わった後に、その世界を生きていない第三者の愛が、どうこの作品とお客様の懸け橋となってくれるのか、今自分たちが心の中に宿している静かなマグマを治癒してくれるのは、(常田)大希しかいなかった。」と直感で常田が思い浮かんだことを明かす。


綾野から提案を受けた藤井監督は、「映画には主題歌が付きもの。この作品の話が立ち上がってすぐに企画を書いて、綾野さんに渡したんです。綾野さんも一俳優として、一スタッフとして、作品の全てに関わってくれて。この脚本を読んだイメージで常田さんが書く楽曲を主題歌にどうかなって提案してくださったんです。そんなにすばらしい機会があるんだったら、是非僕もオファーしたいですということで、綾野さんのおかげです。」とオファーの経緯を語った。


親友として、また共にクリエイティブな世界で生きる者同志でもある綾野と、日本アカデミー賞6冠に輝いた『新聞記者』のメガホンをとった藤井、2人からの熱いラブコールを受けた常田は、『とにかくお前が思う最高のものを出してくれ』という気概あるオファーに気合い入れて向き合わなくてはと快諾。令和の時代を牽引する3人の夢のようなコラボレーションが実現することとなった。


King Gnu、millennium paradeと多忙を極める常田だが、オフライン(仮編集)状態の映像を観て楽曲の制作に取り掛かったとのこと。「“ヤクザ”を題材にしている作品ではあるけれども、かといってヤクザ映画というそういう印象は全く無くて、多かれ少なかれ誰しもが生きていれば起きえること、生きていれば感じるような普遍的な紡ぎ方がもうオフラインの時点で出来上がっていたので、のっかるだけだった。」と純粋な気持ちで一気に楽曲を書き上げた経緯を語った。


「やばいのできた」「傑作」

映像を観て約1週間という短期間でデモを作り上げた常田は、「やばいのできた」と綾野に即報告したとのこと。あまりの早さにビックリし、楽曲を聞いた綾野は、「傑作、「FAMILIA」。恐ろしい曲が生まれた」と率直な気持ちを語り、監督も、「いつもどこか心残りに思いながら次こそと思って生きてきたけど、もう思い残すことはない」と主題歌の歌詞を引用して、観て直ぐに主題歌として返してくれた常田への感謝の気持ちを語った。2人からの最大の賛辞をもらった常田は、「俺これ以上いい曲かけないんじゃないかなと・・・。(笑)」と最高傑作の主題歌の誕生を共に称えあった。


エンドロールに主題歌が入った完成した本編を観終った綾野は、「感想を表現するには言葉では足らない。魂がえぐられた。今日まで生きてきて出会った事のない感情です。エンドロールで歌詞が流れるのを観た時、体内から溢れ出るモノを必死に抑えた。私にとって人生最愛の作品が生まれました。」と感無量の様子。そして常田は「(完成版を観て)号泣しちゃいましたね。曲を作った過程とか関係なく、ただただ映画に持っていかれて。自分が作ったもので号泣を加速させられるとは思ってなかったなっていうぐらい凄いはまって。本当にこの相乗効果って、、、(ぐっと)きました。そして、作品に出ている役者の方々もみんな凄くて、誰一人欠けちゃいけないっていうぐらいしっくりきて。関わらせてくれてありがとうございます。本当に自分にとってとても重要な作品になりました。」と感謝の意を述べた。


予告編

映画のラストを飾る主題歌が初お披露目となる予告編が遂に完成。


“組=家族“のために14年もの年月を犠牲にした山本(綾野剛)が出所後目の当たりにしたのは、暴対法※の影響でかつての隆盛の影もなく、衰退し、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。「お前らのやってきたことを考えたら当然の報いだろ。ヤクザの人権なんてとうの昔に無くなってんだよ」という刑事・大迫(岩松了)の言葉に憤りを感じながらも、「反社」として排除される現実は山本に重くのしかかり、かつて同じ時間を過ごした仲間からさえも避けられる始末。しかし時代が変わろうとも、彼の中で唯一変わらなかったものが、男としての矜持と由香への愛だったー。本当の父親の様に山本を慈しんできた組長・柴咲(舘ひろし)の「お前はまだやり直せる」という言葉に、ヤクザの世界から足を洗い、ようやく巡り会った愛する家族と共に生きる決意をする山本だったが、一度踏み入れた裏の世界のしがらみからはそう簡単には抜け出せない。両親を亡くし自暴自棄な少年時代を生きた1999年、ヤクザとして男をあげた2005年、ヤクザの世界から足を洗い、愛する自身の家族と生きていこうともがく 2019年と、移りゆく時代の流れの中でヤクザとして生き、人として生きる権利を全て奪われた男が、大切なものの為に全てをかけて挑んだ運命の行方はー。


まるで讃美歌、レクイエムのように全てを優しく包み込み、この映画の情景がありありと浮かぶような歌詞とメロディが全てを浄化し、令和という新しい時代に生きる人々に生きる希望を感じさせてくれるこの楽曲に彩られた壮大なクロニクル(年代記)が、遂に誕生する。実力、人気を兼ね備えた3人がタッグを組み、映画というフィールドで生み出した相乗効果に期待が高まる。


主題歌へのコメント

<綾野剛>

人生最愛のレクイエムが生まれました。"FAMILIA"は私にとって永遠です。


<藤井道人監督>

デモを聴かせていただいて、「最高です!」と直ぐに連絡したぐらい素晴らしい楽曲を作って頂き感謝しています。そのあとも完成形になるまでに、どんどんブラッシュアップされていって。こんなに素晴らしい曲でこの映画を終われるならもう思い残すことはない、曲を聴きながら編集作業をしていて、何度もそう思えました。映像を観ていただいた感覚を曲という形で直ぐに返してくれて、こんなに近いクリエイティブが出来た経験はめったにないので、本当に嬉しかったです。


■『ヤクザと家族 The Family』
2021年1月29日 全国公開
配給:スターサンズ/KADOKAWA
(C)2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

millennium paradeアー写:
Designd by Cota Mori (DWS/PERIMETRON/millennium parade)
Photo by SNIPSTYLE、Cocoon、YUSKE MATSUYAMA

※本記事は掲載時点の情報です。

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