森川にとっては自粛明け後初の仕事だった。休んだ期間は約3か月という。15歳からスタートしたキャリアの中でもここまでの長期休暇は異例のこと。「自粛期間中はとにかく寝て、起きて、食べて、テレビを見たりしていました。仕事の予定も3か月くらいなかったので、何もすることがありませんでした。15歳からこの仕事を続けていますが、ここまで休んだのは初めて。やることがまるっきり何もなかったので、何をしていいのかわかりませんでした」と困惑ばかりがあった。
女優業でブランクを感じたのも初めてのことだ。「3か月近く現場から離れていたので、頭と体が追い付かない瞬間がありました。でもそれを感じられるのも撮影現場での仕事があってこそ。みんなと直接顔を突き合わせてものを作るのは断然面白い。やはり仕事はなければ困ります!」と笑いつつも「自粛中はエンターテインメントが不要不急だと言われたり、なくてもいいもののような扱い方をされたりしてショックでした。でもエンタメのない世界はきっと生きづらい。エンタメとは心の休憩所のようなものですから」と必然性を痛感した。
だから劇中のキャラクターたちの熱い想いにも共鳴できた。「サブカルは無駄というようなセリフがあります。たしかに自分として興味がないものは不要だと思うこともあるかもしれません。でもそれは自分以外の誰かにとっては必要なものなのかもしれない。だから存在している。そう考えると、この世にあるもので不要なものって存在しないと思うんです」。心のわだかまりを言語化できたのが、何よりもの収穫だ。
取材・文:石井隼人
撮影:稲澤朝博
ヘアメイク:石川奈緒記
スタイリスト:平田雅子
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