蒼井優&高橋一生、“夫婦役”共演作が快挙「ホラーよりも怖い映画」

映画・舞台 公開日:2020/10/08 4
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蒼井優の主演最新作であり、黒沢清監督がメガホンをとった映画『スパイの妻<劇場版>』が、10月16日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開される。先日、第77回ヴェネチア国際映画祭で、日本人作品としては17年ぶりの快挙となる銀獅子賞(監督賞)を受賞した本作。10月7日に配信トークライブが開催され、黒沢監督、主演の蒼井優、高橋一生が出席。ヴェネチアから届いた実物の銀獅子賞のトロフィーのお披露目も行われた。

つい先日、ヴェネチアから到着したトロフィーを前に黒沢監督は「ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に選ばれただけで、もう十分幸せだったんですが、おまけにこのような賞をいただけて…。そのニュースを聞いたときは『やった』と思いつつ、実感がなかったんですが、このトロフィーが届いて、なにやら映画の歴史に名前が刻まれたんだなという感慨がわいてきました」としみじみと語った。この日、初めてトロフィーを目にした蒼井は「人生でこんな近くで(トロフィーを)見ることができるなんて…。触れる距離にあるんですけど、(おそれ多くて)全然、触ろうと思わないというか、すごい“圧”があります」と語り、高橋も「同じくです。ここにあるという現実感がないです」と実物を前にして、緊張した面持ちだった。


この日のトークは、事前にファンから集められた質問、および同時進行でTwitterで寄せられた質問に可能な限り、3人が答えていくという形式で進行。劇中、1940年代の時代に合わせた様々な衣装が登場するが、お気に入りの衣装を尋ねると、高橋は、蒼井が映画のポスターでも着用している黄色いワンピースを「かわいかった」と語り、自身も同様にポスターで見られる、街中のシーンで着用していたスーツがお気に入りだと明かす。蒼井は「山に行くときのモンペが好きです。モンペを着ると落ち着くんです(笑)」と意外な回答。黒沢監督の語り口について、ライブ配信のTwitterでは「監督が優しい!」というコメントが多く寄せられたが、蒼井は黒沢監督について「今回で(一緒に仕事をするのは)3本目なんですが、初めて監督が神戸の出身で、関西人なので笑いをなるべく大切にされていると伺って…。現場では寡黙なイメージがあったので意外でした」と語り、高橋も「まさか笑いを取ろうと思っているとは…(笑)」と驚きを口にしていた。

また、蒼井と高橋に互いの印象、魅力を尋ねると、高橋は「夫婦役は2度目だったんですが、お芝居に関しては全幅の信頼を置いているので、楽しみで仕方がなかったです」と笑顔で振り返る。蒼井は「尊敬してる先輩なんですが、一緒に何かを作るということをさせていただけるのがありがたいです。すごい先輩であることを知りつつ、一緒に歩んでくださることに感謝しています。できればまた共演したいです!」と再共演を熱望していた。

最後に高橋は本作について「見方によっていろんな捉え方ができる映画。根幹にあるのは、人が人を思うということ、人間的に生きていくための根源的なテーマが随所にまぶされている作品だと思います」と語り、蒼井は「人によってはホラーよりも怖い映画だと思います。夫婦の映画でありながら、ミステリーであり、謎がたくあって、見る人の数だけ答えがあります。ぜひ劇場で面白さと恐ろしさを楽しんでください」と呼びかける。

黒沢監督は、改めて蒼井、高橋について「すさまじいお芝居を見せてくれる」と絶賛。「時に剛速球を、時にはすごい変化球が見ている方に飛んでいくので覚悟してご覧ください。それはみなを傷つけるのではなく、必ず心の中に刺さっていくと思いますので、どうか真正面から受け止めてください」と語り、トークライブは幕を閉じた。



■映画『スパイの妻』

10月16日(金) 新宿ピカデリー他全国ロードショー
出演:蒼井優 高橋一生 坂東龍汰 恒松祐里 みのすけ 玄理 東出昌大 笹野高史

制作著作:NHK, NHKエンタープライズ, Incline, C&Iエンタテインメント

制作プロダクション:C&Iエンタテインメント 

配給:ビターズ・エンド 配給協力:『スパイの妻』プロモーションパートナーズ

※本記事は掲載時点の情報です。

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