芦田愛菜、岡田将生「すごく好きです」『星の子』撮影現場の魅力を語る

映画・舞台 公開日:2020/10/08 18
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主人公ちひろを演じた芦田愛菜は、「監督の『よーい、スタート』というかけ声がすごく好きです。シーンによって変わるんですね」と語る。確かに、ちひろが街を駆け抜けるシーン、自宅でのシーンなどを観ると、それぞれで『よーい、スタート』というかけ声が違うのがわかる。「そのかけ声によってシーンの雰囲気が作られ、お芝居をしなきゃ、という気にならずに、とてもスムーズにそこから始まっていくような気がします。すごく好きです」と続ける。

家で緑のジャージを着てちひろを待つやさしい父親役の永瀬正敏も、大森監督と言えば、「『オッケー!』という声ですね」と言う。「そのジャッジが早い!ということはそのシーンが的確に見えてらっしゃるということなので、余計なものを撮らないというのが気持ちよかったですね。映画監督で『スタート』と『カット』の声が良い人っていうのは演者としても気持ちいいですよね」と加えた。母親を演じた原田知世は、「あまり大げさではなく、自然な出来るだけ力を抜いたお芝居を指示される方だなと。すごく好きだなと思いました」と振り返る。


宗教施設でちひろを待ち受ける宗教団体幹部を演じる高良健吾も印象的なのは、「『スタート!』の言い方、あの入り方がすごく気持ちいいですし、『会話をしましょう』というのは、芝居の基本だと思っています」と言う。「自分たちが用意してきたものにとらわれたり縛られたりしてやるのでは、会話にはならないですから。(演じた海路さんの場合は)子どもたちがこういう反応をするからこうしようと、それって会話ですよね。『会話をしよう』というのは、あー、そうだよなと思いました」と信頼をうかがわせた。高良は、本作が4本目の大森監督作品となる。

“催眠術が使えて、人が持つオーラの色を見ることができる”というもう一人の幹部を演じたのが黒木華。『日日是好日』(18)で主演を務め、今回が2回目の大森監督作品出演となるが、「『日日是好日』のときと一緒ですが、その場の雰囲気に合わせて、どちらかというと役者のような感じでスタートとカットをかけてくださる。あと、しゃべっているときにふと見ると、一緒にセリフを言ってくれているときもあります。そういう独特な役者っぽい感覚を持っていらっしゃる方なんだなとあらためて思いました」と明かした。




そして学校では、ちひろが一目惚れしたイケメン先生だが、手強いボスキャラと言わざるを得ない揺さぶりをかける南先生。演じる岡田将生は、「本当にずっとお仕事をしたくて、いつか出たいなと思っていた」と念願かなっての大森監督作品参加を喜んだ。「大森監督が現場で楽しくいてくださるのもよかったです。参加できたこと、本当に嬉しかったです」。

図らずも多くのキャストから、「『会話を楽しむ』と言う言葉が印象的」、「『スタート』と『カット』『オッケー』の声が好き」などの声が多く挙がり、役者が気持ちよく、心地よい現場を作り出す大森マジックの一端が明らかになった。

映像は、多くのエキストラが集まった宗教施設のシーンでの、『カット!』、『オッケー!』の声で終わる。その日の撮影の最後のシーンで、誰もが気持ちよく終われた雰囲気が伝わるものだ。本格女優として新たなフィールドに踏み出した芦田愛菜と、日本映画界を代表する実力派キャストが集結した、この秋最大の感動作『星の子』は10月9日(金)全国公開となる。





【STORY】
大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。中学3年になったちひろは、一目惚れしてしまった新任のイケメン先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。そして、彼女の心を大きく揺さぶる事件が起きるー。

■『星の子』
キャスト:芦田愛菜 岡田将生 大友康平 高良健吾 黒木華 蒔田彩珠 新音 永瀬正敏 原田知世
監督・脚本:大森立嗣(『日日是好日』)
原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
配給:東京テアトル、ヨアケ
(C)2020「星の子」製作委員会



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