■みんなに優しい人は、実は冷たい人
吉田扮するたまきが恋をする恭一は、優しいがとにかく優柔不断で、誰にでもいい顔をする。「私個人としては苦手なタイプ。せっかちなので優柔不断は嫌です」とキッパリ。続けて「もちろん優しいところはあるのですが、私はみんなに優しい人って、逆に冷たい人だと思うんです」と恋愛観を明かす。
そんな恭一に、成田凌演じる今ヶ瀬渉は猛烈なアプローチを見せる。しかし、その恋が成就するのは果てしなく厳しい。
「人それぞれ基準は違いますが、心底惚れた人ができたとき、どうしてもあきらめきれない場合、固執してしまうのは分かります。しかも今ヶ瀬は学生時代から恭一のことが好きだったけれど、手に入らなかった。ある意味で本能ではないですが、得られなかった獲物を仕留めたいという気持ちはあるのかなと思います」と共感できる部分があるという。
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