人気声優・島﨑信長、少女漫画に共感「僕は愚直に弱い」

映画・舞台 公開日:2020/08/26 9
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これまで『アオハライド』、『ストロボ・エッジ』が実写映画化された人気漫画家・咲坂伊緒。その2作の系譜を継ぐ「咲坂伊緒 青春三部作」の最終章となる『思い、思われ、ふり、ふられ』が、アニメーション&実写映画というダブル映画化プロジェクトとして世に送り出される。


アニメーション映画で、メインキャスト山本理央の声を担当するのが、アニメ『Free!』の七瀬遙や、『ダイヤのA』の降谷暁などの声を担当する声優・島﨑信長だ。「青春のあるある」がたくさん詰まっているという本作で、ふり幅の広い理央という役を好演した島﨑が、作品の見どころや、好感のある恋愛について語った。

■先輩からもらった金言


島﨑が演じる山本理央は、恋愛に対して積極的だが本当の気持ちを表現することが苦手なヒロイン・山本朱里の義理の弟であり、朱里の親友となる、恋愛に対して夢見がちで消極的なもう一人のヒロイン・市原由奈の憧れの存在という立ち位置。金髪でクールな王子的なキャラクターだ。



「台本を読んでいて、最初は王子と呼ばれているようにクールなキャラクターの印象が強かったのですが、物語が進めば進むほど、割と素直で不器用な、ザ・男子高生という面も持っていることが分かってきたので、僕が表現させていただくときも、等身大の男子高校生の内面の変化や成長を伝えられたらいいなという気持ちで取り組ませていただきました」とアプローチ方法を述べる。


「非常に写実的でリアリティのある物語」と本作の特徴を述べた島﨑。等身大のキャラクターを演じる際、芯の部分は意識しつつも、あまり役柄を作り込まずに収録の臨むという。「周囲との関係性を積み重ねていくことで、出せる表現がある」と島﨑は語ると「今回は掛け合いのなかで、自分が想像もしないような意外と可愛らしい声が出たり、情けない声が出たりしました。“出す”というより“出ちゃった”という声があると、よりリアリティが増すんです」と充実した収録だったことを明かす。


こうした自然な役作りにより、人物の幅が広がった。島﨑の言葉通り、劇中に登場する人物のなかで「大きく変わったな」と感じられたのが理央だ。島﨑は「そう言っていただけると嬉しいですね」と破顔すると「すごく監督さんとの相性がいいというか、ディレクションが、ド頭からガッツリとはまった感じがしていました」と満足そうな表情を浮かべていた。


キャラクターと一体になって命を吹き込んだ本作。そこには島﨑の理想とする形があった。「以前先輩から『事前に予習はするけれど、マイクの前に立ったとき、パソコンでいうすべてを一旦削除する。でもゴミ箱は空にしない』という話を聞いたんです。僕はその言葉がすごく好きで……。今回はそれに近い形で臨めたような気がします」。

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