伊藤健太郎、躍進支える高校時代の潔い覚悟「第二の何かを作りたくなかった」

近年は別作品が同時進行という状況も増えた。「頭の整理をつけるのは意外と得意。現場に行ったら作品ごとにチームが違うので、その人たちの顔を見るとスッと切り替えられる」とさすが器用。与えられる役柄の個性がそれぞれ違うのも整理の一助になっている。「役者をやる以上は同じようなキャラクターを演じ続けるよりも、色々な幅を持って様々な役柄を演じたいという思いがあるので、様々な役柄として自分を求めてくださる場所があるのは嬉しい。そのための努力も必要ですが」と充実した表情だ。


宇宙でいちばんあかるい屋根』は、小説すばる新人賞受賞作家・野中ともそによる同名小説の映画化。14歳のつばめが星ばあ(桃井かおり)と出会ったひと夏の奇跡を描く。伊藤はバンジョーに初挑戦。「ギターのようにストロークではなくて、アルペジオスタイルで弾くので、頭と指先が追い付かない。指導の先生が楽譜を丁寧に書いてくださいましたが、頭で理解して覚えるのは無理だと体で覚えました」と苦戦も器用さでカバー。役を演じながら弾かなければならず「指も体も頭も動かして、もはや脳トレ。撮影中は脳みそも相当研ぎ澄まされていたはず」とユーモア交じりに思い出す。

コロナ禍での劇場公開。撮影時とはまた違った感慨が付加された。「コロナ禍ではない時も脚本を読んで家族の大切さや人との繋がりの大事さを感じましたが、今の状況になってよりそれを感じた。この作品に参加できた喜びを感じると同時に、素敵な共演者の皆さんの中に並んで自分の名前が入っているというのも嬉しい」と改めて手応えを噛みしめている。


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文:石井隼人

写真:稲澤朝博



映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』

9月4日(金)全国公開

出演:清原果耶 桃井かおり 伊藤健太郎 水野美紀 山中崇 醍醐虎汰朗 坂井真紀 吉岡秀隆


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