中村獅童×初音ミク 進化し続ける『超歌舞伎』、23万5千人が生放送で熱狂

映画・舞台 公開日:2020/08/17 4
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日本最大のインターネット夏祭り『ニコニコネット超会議2020夏』のフィナーレを飾る目玉イベントとして、8月16日(日)、超歌舞伎 Supported by NTT『夏祭版 今昔饗宴千本桜(なつまつりばん はなくらべせんぼんざくら)』が無観客の「東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)」から無料生配信された。


画面からは中村獅童をはじめとする歌舞伎俳優たちの熱がビシビシと伝わり、生身の俳優たちと違和感なく「存在」するバーチャルシンガー初音ミクの細やかな演技も冴え渡る。歌舞伎を"観る"だけではなく "参加する"ような新感覚のカメラワーク----カメラ総数17台により、無観客を逆手に舞台上や客席含めあらゆるアングルから臨場感ある表情と動きを捉え、随所にサプライズが散りばめられた作品に約23万5千人の視聴者が熱狂した。



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「超歌舞伎」とは、獅童とバーチャルシンガー初音ミクを中心に、伝統芸能と最新テクノロジーを融合させた新時代のエンターテインメント。

2016年に開催された「ニコニコ超会議」で初披露され、新作歌舞伎のインターネット生放送という史上初の試みに挑戦したことでも話題を呼び、初年度から約2万5千人の観客、そしてニコニコ動画サイトでは16万人以上が視聴した(「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー '16」大賞、総務大臣賞などを受賞)。毎年新しい演出、技術が試みられ、昨年、初めて挑んだ南座での1カ月公演では獅童と初音ミクが宙乗りを見せ、客席をわかせたのも記憶に新しい。



今年も春の「ニコニコネット超会議2020」で上演予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止。6月の京都南座公演も中止となり、今回の「双方向オンライン公演(無観客)」決定のニュースは、「もう今年は無理かも……」と諦めていたファンにとっては「待ってましたっ!」の発表だった。今やすっかりファンも定着した『超歌舞伎』だが、『今昔饗宴千本桜』は初年度の2016年に上演された作品で、獅童にとっても、ファンにとっても、思い入れの深い演目だ。古典歌舞伎の『義経千本桜』と、初音ミクの代表曲「千本桜」の世界観を融合させた作品で、いまを盛りと咲き誇る千本桜をわがものにしようと企む青龍、それに立ち向かう佐藤四郎兵衛忠信と美玖姫の活躍を描く。


今回は「夏祭版」と冠されたバージョンアップ版で、進化し続ける『超歌舞伎』の革新性を証明した。


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