志尊淳「声がコンプレックスだった」乗り越え、ディズニー&ピクサー映画で主演

事前に芝居について話し合うこともなかった。「それぞれ役者として自分たちの表現方法があります。それは互いに尊重し合っているので、あまり相手のお芝居に対して意見を言うことはありません」。しかし “兄弟のような関係性”は、イアンを演じるうえで「非常に大きかった」と述べる。


「アフレコでは英語のセリフと会話をしていたんです。でも僕のなかでバーリーは優くんにしか見えなかった。普段の優くんとすごくリンクすることが多く、二人の兄弟感には大きく影響を与えてくれました」。城田にとっても志尊の存在は大きかったようで「優くんがアフレコしたあと『淳ちゃんのイアンがすごく良かった』と連絡が来ました」と志尊は嬉しそうに語っていた。



■失敗を恐れて狭い表現はしたくない


作品では、過去と未来の捉え方も一つのテーマとして存在する。志尊は「僕は過去をふり返る時間を大切にしています」と持論を展開する。特に最近はそう感じるようになったというのだ。「失敗から学ぶことがすごくあるなと痛感しています。失敗して良かったという表現が正しいか分かりませんが、失敗があるからこそ、気づけたことも多かったです。過去に未練があるということではないのですが、なぜ失敗したのか、しっかり振り返ることはとても大切だと思います」。


続けて「あえて失敗したいわけではないですが、失敗ができるような現場があればそっちを選択したいです」と語る。しかし、誰しも失敗はしたくないと思うのが普通。失敗することに対する恐怖はないのだろうか――。「もちろん最初はありました。でもいまは失敗した経験がたくさんあればあるほど、それだけ強くなれると思っています。日常の生活においても、役者としても、失敗を恐れて臆病に行動したり、狭い表現でお芝居したりするよりは、失敗をしてでも幅を広げたい。これまでたくさんチャレンジして、たくさん失敗してきたからこそ、いまこうして魅力的な役柄をいただけているのだと思っています」。


話を聞いていると、どんなことでも前向きに捉えられる強さが感じられる志尊。前述したように、自身の声に対してコンプレックスがあったというが「実は小学生のころ、喉に良性のポリープがあると言われたんです。ただ、とても小さいもので、変声期になくなるかもしれないと言われ、そのままにしていました」という事実を明かすと「本来ならポリープを取った方が声の通りが良くなると思うのですが、今までこの声でやって来たし、これが役者・志尊淳だと思う。今後なにも問題がなければ、このままもっと喉を鍛えて、より良い表現をしていきたい」とコンプレックスを個性に変えるバイタリティで突き進んでいくことを誓っていた。


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取材・文:磯部正和

カメラ:稲澤朝博


『2分の1の魔法』

8月21日公開

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

©2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.


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