志尊淳「声がコンプレックスだった」乗り越え、ディズニー&ピクサー映画で主演

爽やかな好青年から、トランスジェンダー、さらには名門不良高の番長など、近年非常に幅広い役柄を演じることが多くなっている実力派俳優の志尊淳。そんな彼が、ディズニー&ピクサー最新作『2分の1の魔法』では、魔法の才能を密かに持つ内気な少年イアンの声を担当。城田優演じる兄バーリーと共に冒険をしながら、成長していく姿を繊細に表現した。「自分の声がコンプレックスだった」と語った志尊が、アフレコで得たことや自身の人生のスタンスについて語った。


■ディズニー&ピクサー映画の主人公!「夢のようなこと」


吹替の仕事は、2019年に公開された映画『バンブルビー』のメモ役で経験しているが、洋画アニメーションの吹替は初。しかも世界中でファンの多いディズニー&ピクサー作品だ。「まさか世界のディズニーと仕事できる日が来るなんて……」と役が決まったときの率直な胸の内を明かした志尊。しかも演じるのは主人公。「夢のようなことという捉え方」だったようで、あまり現実感はなかったという。


予想もしていなかった大役。しかし志尊はあまりプレッシャーに感じることはなかった。「小さいころから自分の声にコンプレックスが強く、どちらかというと声だけのお芝居には前向きではなかったんです。でも、本作ではオーディションがあり『とても(イアンに)合っている』と言っていただけたので、その言葉を信じ、自分にできる最大限のことをしようとすんなり作品に入ることができました」。



プレッシャーよりも喜びを持って臨めた現場。そのなかでもアニメーションの吹替というのは、志尊にとってはとてもやりがいのある作業だったようだ。「『バンブルビー』で海外作品の吹替をしましたが、もともと僕は戦隊もの(『烈車戦隊トッキュウジャー』)でもアフレコをする機会が多く、どちらがいいということはないのですが、アニメーションは実写よりも情報量が少ないぶん、自分で考える余白が多かったです。その余白を埋めていく作業がとても楽しかったですね」と目を輝かせながら語る。


自身が演じたイアンという少年については台本を読むよりも「とにかく映像を観たい」と伝え、情報により理屈としてキャラクターを捉えるのではなく、感じたままで人物を形作っていくことにチャレンジした。音響監督からも「志尊くんの声がイアンのキャラクターに合っていると思って選んだので、声を変えたり、キャラクターを作ったりする必要はない」と言われた志尊は、役を作り込むのではなく、イアンと共にストーリーを歩む気持ちで、感じたままを表現した。


■兄バーリー役の城田優とは本当に兄弟のような間柄


志尊演じるイアンと共に旅をする兄バーリーを演じるのは、志尊と普段から交流を持つ城田。公私ともに“本当の兄”のように慕う間柄だ。志尊は「ビジネストークみたいに思われるかもしれませんが、本当に兄弟のように仲が良いんです。10歳も上の先輩なのですが、敬語を使うと『気持ち悪いよ、淳ちゃん』って言われるぐらい」とその関係性を強調するが、だからこそ互いの仕事に対しては厳しさがあるという。「仲が良いからこそ、仕事はなあなあにしたくないんです」。

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