山﨑賢人、無人の客席でのイベントに「寂しい」

映画・舞台 公開日:2020/03/25 7
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本日、映画『劇場』完成記念イベントが都内で行われ、主演の山﨑賢人をはじめ、松岡茉優、寛一郎、行定勲監督、原作者の又吉直樹が出席した。


本作は、「火花」で芥川賞を受賞したお笑い芸人で作家の又吉直樹が、「火花」よりも前に書き始めていた同名小説を、『世界の中心で、愛をさけぶ』や『ナラタージュ』などの行定勲監督が映画化。友人と共に立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)は、偶然街で同じスニーカーを履いていた女性・沙希(松岡)と出会い、恋が始まる。しかし自意識とうまく折り合えない永田と、彼の才能をひたすら信じる沙希の間には微妙な距離が生まれてしまい……。


新型コロナウイルス感染拡大を受け、無観客で行われた完成記念イベント。いつもならば、壇上でトークを行うが、この日は無人の客席に座ってイベントは進行された。


行定監督は「寂しいことだけれど、いまでなければこうした形でイベントを行うことは出来ないですよね」と少しでも現状を前向きにとらえると、山﨑も「本当はたくさんの方に観ていただきたいのですが、少しでも映画の魅力を伝えられたら」と意気込む。


原作を読んだとき「永田という役をどうしてもやりたい」と懇願するほど、作品に魅了されたという山﨑。その理由について「永田には人間の弱さや愚かさがありますが、それは誰にでもある感情。とても共感で、ぜひ演じてみたいと思いました」と思いを吐露する。


松岡は「とても胸が痛くなる映画。特に物語の後半、永田くんと沙希ちゃんの距離感が変わるところのシーンはいたたまれなくなった」と強く感情移入したことを明かすと、作品について熱く語る山﨑や松岡の姿を見ていた又吉は「すごく原作を大切にしてくださっていると感じると共に、僕自身も分かっていなかった感情が映像によって表現されている。自信を持ってお薦めできます」と出来に太鼓判を押していた。




イベント後半には、行定監督と親交のある先日のアカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督から作品への称賛メッセージが届く。行定監督の演出はもちろん、山﨑、松岡への演技に対して「本当に良かったです」と称賛が寄せられると、山﨑、松岡共に「嬉しい」と満面の笑みを浮かべていた。


山﨑は「お客さんのいない劇場は寂しいですね。改めてお客さんに観てもらって映画は成立するんだなと実感しました」とやや寂しそうに語っていたが、「この映画は観終わったあとに、大切な人を絶対に思い浮かべるような作品になっています。人生はうまくいかないことがたくさんありますが、自分が信じて行動すれば、最後はいい方向に向かっていくんじゃないかと思える映画です」とアピールしていた。

※本記事は掲載時点の情報です。

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