窪田正孝「一番準備したのが僕なのは間違いないです(笑)」主演映画への熱い想いを語る

映画・舞台 公開日:2020/02/27 8
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Q.窪田さんのアクションシーンはほとんど素手でしたが、他の方が刀や銃を使うのは羨ましくなかったですか?

窪田:羨ましかったですね。ただ、キャストの中で一番準備したのが僕なのは間違いないです(笑)。

Q.ボクサー役を演じる為の準備はどんなことをしましたか?

窪田:一か月ちょっと前からほぼ毎日ジムに通い、二時間くらいひたすら打ち込みをし、縄跳びを飛び、沢山お肉を食べて見た目を良くしました。

Q.最近は、児童向けの特撮テレビドラマ「ガールズ×戦士シリーズ」などを手掛けたりしていましたが、今回は本筋へ戻ってきたのか、あるいは関係性があるのか。「さらば、バイオレンス!」というようなこともおっしゃっていましたが、こういったテーマとの関連性があるのでしょうか?

三池監督:まず、『初恋』というタイトルと「さらば、バイオレンス!」というコメントを表面に出すと、勘違いしたお客さんが見に来てくれると思いました(笑)。最近は、現在も放送している女の子向けのテレビ番組を作っているのですが、それは暴力ではなくて人を愛する力で力強く生きていこう、というのを描いている。そういう一面も自分の中にはあって、決して嘘ではない。ただ、この映画に出ているアウトローたちの馬鹿げているけど一瞬どこかで光るような、愚かに見える生き方に憧れるというのも事実。映画監督というのは得意なジャンルがひとつあって、自分の普遍的なテーマと格闘していくのが多くの映画監督の姿だと思うんですが、自分はホラーをやったりもするけど、それはホラーが好きというわけではなくて、色々な人たちとの出会いがあって撮っています。色々なものを撮って、色々な登場人物を作り上げて、その人の気持ちを台本の中から探っていくのですが、どの登場人物たちもさして変わらないことに苦悩して、さして変わらないことに幸せを求めている。基本的な部分というのは、ジャンルを超えて皆同じだということを改めて感じます。

Q.コロナウィルスが蔓延しているなかで、中国では映画産業にストップのかかった状態になっていますが、お金と時間をかけて劇場用に映画を作るよりもストリーミング用に映画を作ったほうがいいのではないかという意見も散見されます。劇場用映画とストリーミング用映画について意見はありますか?

三池監督:未知なるウィルスについては非常にデリケートな問題だし、ビジネスを超えて対応していかなければいけない。それは、いずれ何らかの方法で人間は克服していかなければならないと思います。それと、劇場という興業の形を変えて、他人と関わらず安全に、自分の家でプライベートで楽しめるネット作品も否定はしないし、そういう楽しみ方もあると思う。ただ、我々はやっぱり映画館で色々な登場人物を観て、時には満員のなかみんなと同じ場所で笑ったり泣いたりしながら、時には、自分とあと何人しかいないガラガラな環境で観た映画など、その環境そのものと、劇場で観た匂いそのものが映画とプラスになっているんですね。ですから、自分にとって劇場は必要な空間です。でも、自分もネット配信される作品で観るべきものはもちろん観ているし、ネットの世界でパーソナルに配信された自分の作品を観たときの感触というのも、今までDVDで観るのとまた違った感触もある。僕らが考えるネットとか以上に、これからどんどん映画は変化していくと思うけど、そのなかのひとつとして、劇場で観るというのはいつまでも残っていてほしいと思っています。

Q.小西桜子さんについて、今回抜擢に至った理由と、共演してみていかがでしたか?

三池監督:新人の方はオーディションで選んでいます。オーディションでは演技をしてもらって可能性を見たり、本人のやる気を聞いたりするのですが、自分にとってオーディションの場所というのは、受ける人がドアから入って来たときに僕らが探していたこの役を演じる人が「あ、いた。」と思うかが大切。自分が役に近づくのではなくて、その役を演じる為に生まれたんじゃないかと思えるようなエネルギーを感じるかどうかを一番大事にしています。今も自信を持って言えるのは10年前オーディションで窪田君がドアから入って来たときに「この番組の主人公いたよ」とホッとしたんです。小西さんは、技術的にはまだまだこれからなんでしょうけど、自分とこの作品にとっては、彼女はすでにこの企画が始まる前から、この為に存在していたというように思えるエネルギーがある人です。出会えて良かったです。

窪田:10年やってきて、まだまだ未熟なのですが、知らない間になんとなく芝居の答えを技術で見つけてしまう癖が身についてしまっていたんだなというのを感じ、彼女を見ていて心が洗われる感覚になりました。芝居をしたことがないからこそ答えが無限にあって、監督の演出に純粋に答えていける柔軟さを痛感して、10年前のことを思い出したし、彼女が10年経ったときに僕は越されないように頑張ろうと思いました。


■映画『初恋』
2月28日(金)全国公開
出演:窪田正孝 大森南朋 染谷将太 小西桜子 ベッキー 三浦貴大 藤岡麻美 顏正國 段鈞豪 矢島舞美 出合正幸 村上淳 滝藤賢一 ベンガル 塩見三省 ・ 内野聖陽

(C)2020「初恋」製作委員会


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