15歳から約8年半続いたNMB48メンバーとしての活動にピリオドを打ち、昨年末にZepp Nambaにて卒業公演を成功させたばかりの谷川愛梨。
卒業後初の公の場は家城啓之(マンボウやしろ)脚本・演出の舞台『シェア・ザ・ワールド 2020』、現在の心境や稽古場の様子を訪ねた。
―まずは舞台『シェア・ザ・ワールド 2020』へのご出演決定おめでとうございます。
谷川愛梨
ありがとうございます!
―NMB48ご卒業後初の舞台が、家城啓之(マンボウやしろ)さんの作品です。作品に触れた際の印象はいかがでしたか?
谷川愛梨
5年ほど前に、芸人さんを中心に公演された作品なんですが、セリフや言い回し、演者さんも変わっていて、前回とは違った感じで楽しんでいただけるかと思います。初めて台本を読んだ時には「えっ?どういうこと??」と考えさせられました!でも、読み進んでいくと、最初の頃にはわからなかったことも、最後には「そういうことか!」ってなるんですよ。最後に衝撃が来るんです!早くこの衝撃を皆さんに観て頂きたいです。早くビックリさせたい(笑)
―稽古がスタートして約1週間ですが、現場の雰囲気などいかがでしょう。
谷川愛梨
女性キャストは私を含めて3人なんですが、すごく楽しい雰囲気です。山崎真実さんの演技の上手さと綺麗さには毎回見惚れてしまうんですよ。日々吸収させて頂いています。塙さよりさんとは同い年ということもあり、「もう敬語やめよっか!」と敬語を使ってしゃべることもやめて、仲良くさせてもらっています。さよりさんのダンスが凄く素敵で、同じく見惚れちゃうんですよ。しなやかで綺麗な踊り方なんです。
―ダンスに関しては谷川さんもずっとやってらっしゃいますよね。
谷川愛梨
そうなんです。私もダンスをずっとやってきて好きなんですけど、さよりさんの踊り方って今まであまり出会ったことがないくらいしなやかで、一度見ると目で追ってしまうほどなんです。いいなぁ~!凄い!って素直に思えます。私とは全く違うタイプのダンスなので、舞台はダンスの面でも楽しんでいただけるかと思います。
―あまり舞台の詳細は発信されていませんが、ダンスシーンも見所になりそうですね。
谷川愛梨
そうですね。ダンスあり歌ありなので楽しんでいただけると思います。演者には芸人さんも多いので、もちろんお芝居中も笑いが多いです。私はお笑いコンビ「井下好井」の好井まさおさんの演技が特に好きなんです。又吉直樹さんの芥川賞受賞作を原作にしたドラマ「火花」を観た時に「この方の演技凄い!」って衝撃を受けまして、今回ご一緒出来ることを知った時は「好井さんいる!嬉しい!」ってなりました!NMB48の時に番組で何度かご一緒したことはあったんですが、こうして演技を間近で見れる機会をいただけたのは嬉しいですし、勉強させて頂こうと思っています。
―ツイートにも練習風景が多く見受けられますが、出演者同士の交流などいかがでしょう。高佐一慈(ザ・ギース)のマジックショーがあったというツイートには驚いてしまいました。
谷川愛梨
高佐さん!パチパチパチパチ(拍手)稽古の空き時間にトランプがあったんですよ。そのトランプを持って高佐さんが「1枚選んで」って顔してるんですよ(笑)
一同
(笑)
谷川愛梨
「あ、これ1枚選ぶやつや」と思って、1枚トランプを選ぶじゃないですか。それを周りの方に見せて下におくじゃないですか、それをバババババっとやったらパッと上に出てくるんですよ!私、高佐さんがマジック出来るなんて知らなかったので、ビックリしてしまったんですが、本格的なマジックを1つじゃなくて、いくつも見せてくれるんですよ!感動しました!高佐さんって、ハープ演奏もやってらっしゃって、それも「最初めちゃくちゃ下手やったけど、練習した」って言ってらして、凄く努力家なんだな~という思いがあったんです。今回の舞台ではダンスシーンがあるんですが、もう誰よりも練習してらっしゃるんですよ!休憩の合間とかにもずっと練習してらして、わからないとこがあると「愛梨ちゃん、これどうやるんだっけ?」って聞いてきてくださったりして、なんに関しても凄く一生懸命なんです。そんな練習で努力している姿勢を間近で見ると、ファンになると言うか「努力家な方って素敵!」と思わされます!同時に、私も頑張らなきゃ!という刺激にもなりました!
―演者さん同士の関係性がとても良さそうな現場ですね。
谷川愛梨
そうですね。みなさん大人なので、一番年下の気持ちで頑張っています。本当の年下には、二十歳の木村風大さんがいるんですが、いつも稽古場に自作のお弁当持ってくるんですよ!私より女子力高い!って(笑)
―二十歳で自作弁当は凄すぎますね!そんなお稽古の続く舞台のキャッチコピーですが、「この部屋をよく見ろ!主人公がみえてくる」、そして谷川さんのツイートにも「一体誰が主人公なのか...是非‼ 自分の目で劇場に確かめにきて下さい‼」と謎の多い作品となっていますが、谷川さんの挑まれる役どころの魅力を教えて下さい。
谷川愛梨
演じる役なんですが、スチール撮影の段階で、家城さんに「2つの役で迷ってる」って言われたんです。
―スチール撮影の段階でですか!?
谷川愛梨
そうなんです。スチール撮影の段階で「どっちがいいですか?」「どっちがいいんでしょうね~」って(笑)私は「なんでもやっていきたいと思ってるので、なんでもやります!お願いします!」とだけお伝えして、最終的に2つで悩んでいた“難しい方の役”を戴けたんです。難しいというのは、私のキャラじゃない、私らしくない、私とは真逆の役柄という意味合いです。なので、そんな難しい役を戴けたというのは、やり甲斐も大きいですし嬉しいですね。毎日勉強しています!
―高佐さんレベルの努力家っぷりですね!
谷川愛梨
いえいえ!皆さんに追いついて行かないとヤバいので!追い越せるぐらいに頑張って行こうと思っています!
―今回の舞台は「シェアハウス」の物語です。谷川さんがもし、シェアハウスをする場合、「こんなルールは守ってほしい」という条件などあれば教えて下さい。
谷川愛梨
私は性格上、楽しいこと、みんなとワイワイすることが好きなんです。NMBにいる時でも、1人でいるより、皆でわちゃわちゃ楽しむのが好きだったので、シェアハウスはしてみたいなってずっと思っています。シェアハウスをするとしても、ルールはまとまりがなくならない程度でいいと思っています。喧嘩はしない!週に1回はみんなでご飯を食べる!隠し事はしない!恋人が出来たら絶対に言う!あったらいいのは、そんな平和なルールですね(笑)
―今回の『シェア・ザ・ワールド 2020』を皮切りに今後活動の幅は広がっていくかと思います、こんなことをしてみたいという思いなどあれば教えて下さい。
谷川愛梨
2月はこの『シェアザ・ワールド2020』、3月にはお笑いのイベント舞台、4月には殺陣の舞台に出演させて頂くことが決まっています。これ以外にも舞台にはたくさん出たいです。NMB48の頃からバラエティ番組が凄く好きなので、バラエティのお仕事はしたいですね。昨年末の卒業コンサートで、メンバーと脚本・演出した舞台をやらせて頂いたんですが、脚本する側ってこんなにも難しいけど、やり甲斐も大きいことなんだな、作って残せるってこんなにも素敵なことなんだなということに気付かせて頂けたので、脚本・演出という分野にも挑戦してみたいですね!
―それでは最後の質問になりますが、谷川さんの思う『シェア・ザ・ワールド 2020』の見所を教えて下さい。
谷川愛梨
キャッチコピーに「この部屋をよく見ろ!主人公がみえてくる」とありますが、本当にその通りなんです。最後に理解できてビックリする物語だと思うので、全員の一つ一つの言動に最初から最後まで目を離さないでください!しっかり観てください!1人じゃなくて全員に注目してください!そうするとラストがより一層楽しめるかと思います。是非ビックリしに来てください!
舞台『シェア・ザ・ワールド 2020』 は、2月23日(日)まで、東京・紀伊國屋ホールにて上演。