宇垣美里、日本のアナウンサーは「ノイズにならないこと」求められる

映画・舞台 公開日:2020/02/14 8
この記事を
クリップ

本日、映画『スキャンダル』公開記念イベントが都内で開催され、元TBSのアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍している宇垣美里と社会学者の古市憲寿が出席した。





本作は、アメリカで視聴率ナンバー1を誇るテレビ局FOXニュースの元人気キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、テレビ業界の帝王と言われているCEOのロジャー・エイルズをセクハラで告発したことから起こる騒動を描いた衝撃の物語。現地時間2月9日に行われた第92回アカデミー賞ではシャーリーズ・セロンの特殊メイクを担当したカズ・ヒロ氏が、自身2度目となるメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。


作品を観た宇垣は、アメリカと日本のメディアの違いについて「そもそも番組の作り方が違うので一概には言えませんが」と前置きすると「求められるアンカー像として、日本のアナウンサーは、強すぎない、主張しすぎない、ノイズにならないのが一番大切なのかなと思って働いていました」と語る。


またセクハラやパワハラについて、宇垣は「恵まれていたことに、私はアナウンサーという技術職だったので、1年目からある程度発言権を与えてもらえましたが、ほかの一般職の友達や、地元の友達などと話をしていると、本人たちは感じていなくても『それって明らかにセクハラ、パワハラだよね』と感じるようなことがあります」と発言すると、古市も「東大でもあったし、テレビ局でもある。日常にありふれているけれど、口に出さない人が多い。それは口に出した瞬間は応援されるかもしれませんが、長期的に考えると損かもしれないという世の中の構造だから」と指摘する。


世の中からパワハラやセクハラをなくすために、宇垣は「世間一般が『それは今の時代ダメだよね』としっかりとノーと言うことで、世の中の常識が変わっていくと思う」と声をあげることの大切さを説くと、古市は「それは大切だけれど、基本は当事者間の問題。部外者が過剰に反応するとバランスを欠いてしまう。社会は急には変わらないので、少しずつ変えていくしかない。一つの自己防衛手段として、スマホなどで録音や録画をするのはいいことかも。それは抑止力なる」と提言していた。


劇中では、世代や立場の違う三人の女性の奮闘が描かれている。宇垣は「私は桝田絵理奈アナウンサーに憧れていて、いろいろなことを教わりました」と新人時代を振り返ると、桝田から「番組を円滑に進め、出演者が楽しい気持ちになってもらえることがアナウンサーの一番大切な仕事」と教わったことで「自分のできることを一生懸命やろう」と思えるようになったという。


宇垣は「作品のなかで描かれているセクハラは醜悪なものですが、それに立ち向かう彼女たちの勇敢さは刺さると思う」と作品をアピールすると、古市も「セクハラ、パワハラ関係なく、ちょっとでも生活に不満がある人なら、共感できる部分が多いと思う」と追随していた。


※本記事は掲載時点の情報です。

この記事の画像一覧 (全 13件)