令和のシンデレラガール・小西桜子、窪田正孝の相手役大抜擢も「毎日限界状態」

映画・舞台 公開日:2020/02/29 4
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三池崇史監督が東映とタッグを組んで生まれたオリジナル作品『初恋』。三池監督らしいバイオレンスの色合いのなかに、キュンとなる“恋”がまぶされる意欲作だ。そんな作品で、窪田正孝演じる余命宣告をされた天才ボクサーが運命的に出会う少女・モニカを演じたのが、新鋭・小西桜子だ。ほぼ無名の女優が、3000人というオーディションのなか、見事ヒロインに抜擢された。そんな小西の素顔に迫る――。


■3000人のオーディションを勝ち抜いたシンデレラガール!


1998年生まれ、現在21歳の小西は、『初恋』の3週間前に公開された『ファンシー』で劇場映画デビューを果たした新人だ。『ファンシー』そして本作ともに、オーディションのなかから、見事役柄を勝ち取った。特に『初恋』は3000人という大規模な選考からヒロインの座を射止めた。


「実は『ファンシー』のクランクアップ翌日が『初恋』のオーディションだったんです。前作がいっぱいいっぱいだったので、正直『初恋』のオーディションへの準備ができていなかったのですが、次の仕事がいつ決まるかもわからない状況なので、とにかく必死にやらなければいけないと思って、気持ちだけで臨んだんです」。




オーディションのためにもらった台本のト書きには「薬物中毒で、売りをやらされていて、父親との関係のトラウマでPTSDになっている女の子」という設定が書かれていた。小西は「えーこれは……」と構える部分があったというが、とにかく強い気持ちで臨むと、三池監督からは「考えてきたことの7割ぐらいで」という指示があった。小西は「7割といっても、なんの準備もできていなかったので、取り繕うことなく、自分のありのままを出すしかなかったんです」と、ある意味無心で臨んだことを明かす。


結果は合格。三池組への参加となった。「もうとにかく死ぬ気でやろうという思いでした」と撮影初日の心構えを語っていた小西。しかし現実は厳しかった。「本当になにもできませんでした」と苦笑いを浮かべると「明日こそは……と臨むのですが、うまくできない。それの繰り返し。撮影の後半になって、ようやく冷静になれましたが、本当に毎日自分を鼓舞しながらやっていました」。


完全に追い詰められていた小西だったが、周囲はそんな彼女を優しく包み込んだ。特に『ファンシー』に続き本作でも共演した窪田は頻繁に声をかけてくれたという。「窪田さん自身、三池監督と10年前にご一緒していて、そのときの話とかをしてくれて、励ましてくださいました。すごく温かくしていただけたので、なんとか乗り切ることができました」と撮影を振り返る。


前述したように、小西が演じたモニカは、かなりハードな生い立ちを持つ。前作の『ファンシー』でもやや現実離れした女性を演じた。「自分の人生で経験できないような役を演じられるのは、とても楽しいことです」と目を輝かせると「これまで私の人生のなかでも、ネガティブな感情を持つことは多々あったのですが、そんなことも芝居に反映できるんだなと実感しました。誰かになるということは、すごく魅力的だし、もっといろいろな経験をしたいと思いました」と前を向く。

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