西島秀俊が「天才的で稀有な女優」と絶賛した新鋭女優とは

映画・舞台 公開日:2019/12/27 11
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2011年に、岩手県、大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格氏が自宅の庭に死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから設置した<風の電話>。その電話は、「天国に繋がる電話」として人々に広まり、東日本大震災以降、3万人を超える人々が、この場所を訪れている。この電話をモチーフにした初めての映像作品『風の電話』が2020年1月24日(金)全国ロードショーとなる。この度、完成披露試写会にキャストが大集合。鑑賞前の観客の拍手に包まれ、モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和の豪華キャスト陣と、諏訪敦彦監督が登壇した。

初めに、主人公のハルを演じたモトーラ世理奈は「来てくださってありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。それに続き、「この作品に参加できたことに感謝しております(西島)」「素敵な作品に参加できてよかった。ハルと心の旅してください。色んなこと感じてください(西田)」「とても素敵な作品です。感動しながらみてください(三浦)」「久しぶりの日本での撮影で不安もあったのですが、素晴らしい俳優と素晴らしい体験ができた(監督)」と会場へ集まった観客たちへの感謝と、本作への熱い思いを語った。

本作の主演をオーディションでもぎとったモトーラ。オーディションを受けた際のことを思い浮かべ、「最初に台本をいただいたとき、読むのが辛かった。家族を失ってしまう話は、一番苦手な話で、オーディションにも行きたくなかった」と告白した。そんなモトーラに対し、監督は「最初、監督が怖かったんだもんね?(笑)」とモトーラの自分に対する第一印象を自虐的に話し、会場の笑いを誘った。

ここで諏訪監督の、決まった台本のない即興芝居という演出に関しての話題に。(*実際の撮影現場では台本の大筋の設定は残しつつ即興芝居、演出で撮影された)モトーラは、「ハルのいる場所や誰といるのか、色々なものを感じながら演じることができました。台本がなく、やりやすかった。自然にできたと思う」と、即興芝居が自身に合っていたことを明かした。 『2/デュオ』以来の23年ぶりの諏訪組への参加となった西島は、「映画の撮り方が決まっている中で、諏訪監督との当時の撮影を振り返り、現場で生み出す新しいやり方は感動的だった。23年たっても変わらない」と明かした。三浦も本作が『M/OTHER』以来の諏訪組への参加。「諏訪監督の映画は、台本がないのに台本があるように感じられるのがすごい」と改めて監督の演出に感銘を受けた様子をうかがわせた。

諏訪の監督作品に初めての参加となる西田に対し、監督は「ほとんど打ち合わせなしで、『よーいスタート』という前に芝居が始まってしまった。全部使いたいくらい素晴らしかった」と編集したくないと思うほど、。西田の演技に感動したことを明かした。それに対して西田は「競馬でいうとパドックからすぐはみだしたい馬状態でした。自分自身でこれから何を演じるんだろう、即興で演奏するような、楽しかったですよ」と、目を細めた。また、「福島県民が一様にして思っていることですが、原発の事故が心の大きな痛みになっている。それを見過ごすことはできないし、ハルの心の旅も完結できない。あえて一生懸命原発のこと話しました」と、監督から話題にあがったシーンの撮影時を振り返り、自身の地元でもある福島への想いを吐露した。

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