夏帆×妻夫木聡、過激な性愛に“賛否両論”問題作 原作者・島本理生「最も素晴らしい」

映画・舞台 公開日:2019/12/25 14
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現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生が、センセーショナルな表現で新境地を開いた『Red』。刊行当初、あまりにも衝撃的な内容のため賛否両論となった小説を『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭 コンペティション部門審査員特別大賞など数々の賞を受賞した三島有紀子監督が映画化。2020年2月21日(金)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショーとなる。

 


大雪の夜、車を走らせる男と女。

先が見えない一夜の道行きは、ふたりの関係そのものだった。

 



誰もがうらやむ夫、かわいい娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった村主塔子。10年ぶりにかつて愛した男・鞍田秋彦に再会をする。鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを、少しずつほどいていく…。しかし、鞍田には“秘密”があった。現在と過去が交錯しながら向かう先の、誰も想像しなかった塔子の“決断”とは――。


主人公の塔子役には、数々の作品で幅広い役柄を演じてきた女優・夏帆、かつて愛した男・鞍田役には、日本映画界において欠かせない存在の俳優・妻夫木聡。さらに塔子に好意を抱く職場の同僚・小鷹淳役に第73回毎日映画コンクール男優主演賞など数々の賞に輝くなど勢いを見せる柄本佑、塔子の夫・村主真役には、主演映画、ドラマなど数々の作品で活躍を見せ、今年デビュー10周年を迎える間宮祥太朗。また、片岡礼子、酒向 芳、山本郁子、浅野和之、余 貴美子と贅沢なベテラン勢が二人の恋愛を頼もしく支え、三島監督最新作に、日本映画界きっての実力派俳優が集結した。


原作者・島本理生が語りかける“私”という生き方―

高校教師と元教え子の禁断の恋愛を描き、豪華キャストで映画化され話題を呼んだ「ナラタージュ」、逃げ道のない4人の女性たちの愛と性を抉るように描いた「夜 は お し ま い」など、センセーショナルな背景の中で人間の弱く儚い心に寄り添い描いた作品を、次々と世に送り出してきた恋愛小説家・島本理生。特に女性の読者からの支持は熱く、複雑で切ない物語の展開に多くの共感を得ている。


本作は主人公・塔子(夏帆)が10年ぶりにかつての恋人・鞍田(妻夫木聡)と出会い、鞍田という人間を通して“私”自身を愛すること、そして“私”という生き方を見つめ直していくー女性の生き方への視野を広げるテーマとして描かれており、現代を生きる女性たちに今一度“私自身とは?”と問いかける映画に仕上がった。過激な愛の描写や、主人公・塔子が下す衝撃の決断に対し「賛否両論の問題作」と謳われた本作であるが、実は小説と映画のラストは大きく異なった結末を迎えている。


今回、原作者・島本から届いた本作へのメッセージからは、映画オリジナルの結末を絶賛し、島本にとっても特別な作品の一つとなった様子が伝わってくる。「愛が成就してハッピーエンドで終われるならば、それはもちろん幸せだろう。だけど人生はその後もハッピーだけではなく続いていくし、それぞれの深い想いを置き去りにして、唐突に失われてしまうこともある。妻や母親としての正しさばかり求められるわりには、幸福の答えがない女性の人生をどのように選択していくか。そんなシンプルで根本的なことがずっと置き去りにされてきた日本の女性に、今一度「私」とはなにかを問いかける。私にとって映画『Red』は、そんな作品だった」と映画の結末を支持しながら、『Red』が現代の女性たちに伝えたい“私”でいることの尊さを感じさせる言葉が綴られている。


映画『Red』は2月21日(金)より新宿バルト9ほかにて全国ロードーショーとなる。


〈島本理生コメント〉

本作の『Red』は小説と映画でラストが異なる。原作者として最も素晴らしいと感じたのは、その点だった。なぜなら私自身が小説を書き終えたときに、人によってはまったく違うラストを描いただろうという想いがあったからだ。それはいかに女性の生き方というものに正解がないか、という実感でもあった。 本作には三人の男性が登場し、ヒロインの塔子に惹かれていく。だから一見、その最中の性愛や、塔子が誰を選ぶのかが物語の主軸のようにも見えがちである。だけどそこは本質ではないと私自身は思っている。塔子が彼らを通して、誰のものでもない「私」をどう生きていくかが、この『Red』という作品の本当のテーマだった。そして映画では、その主題が美しい映像と共により鮮烈に映し出されていたことに、深く感銘を受けたのだった。愛が成就してハッピーエンドで終われるならば、それはもちろん幸せだろう。だけど人生はその後もハッピーだけではなく続いていくし、それぞれの深い想いを置き去りにして、唐突に失われてしまうこともある。妻や母親としての正しさばかり求められるわりには、幸福の答えがない女性の人生をどのように選択していくか。そんなシンプルで根本的なことがずっと置き去りにされてきた日本の女性に、今一度「私」とはなにかを問いかける。 私にとって映画『Red』は、そんな作品だった。


出演:夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗

片岡礼子、酒向 芳、山本郁子/浅野和之、余 貴美子

監督:三島有紀子 原作:島本理生『Red』(中公文庫) 脚本:池田千尋 三島有紀子

企画・製作幹事・配給:日活 制作プロダクション:オフィス・シロウズ 企画協力:フラミンゴ

©2020『Red』製作委員会

※本記事は掲載時点の情報です。

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