のん、足掛け10年監督の“執念”に脱帽「一生忘れない」

映画・舞台 公開日:2019/12/21 4
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『この世界の片隅に』(16)に250カットを超える新場面を追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開記念舞台挨拶が、12月21日都内で開催され、のん、細谷佳正、尾身美詞、潘めぐみ、岩井七世、新谷真弓、牛山茂、片渕須直監督が登壇。




のんが「(前作から数えて)9年(と4カ月)もひとつの作品に力を注いで、真っ直ぐに作品をつくっていく執念。監督の作品に参加できたことがすごく誇らしい。一生忘れないなと思います」と輝くような笑顔を見せた。

本作は、第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向き、日々の暮らしを紡いでいく女性・すずの深い感情を、新たなエピソードを盛り込むことで描き出す新作劇場アニメーション映画。

すずを再び演じたのんは「すごく刺激的で、また新作として送り出すという、他にない経験をさせていただいた。喜びに満ちています」と充実の表情。片渕監督は「いつ終わるんだろうと思ったんですが、とうとうこうやってみんな一緒に(観客の前に)並ぶことができました」と喜びを噛みしめた。『この世界の片隅に』から3年が経っていることもあり、声優陣に同じ役を再び演じてもらうことに「ちょっとだけ不安が頭をかすめた瞬間もあった」と告白したが、「(声優陣が)マイクの前に立ったら、途端に消し飛んだ。みんな前のまま。ずっとあの場所にずっといた人、まだ生活をし続けている人として演じてくださった。それがつながって1本の長い映画になった」と声優陣に感謝を述べていた。

お気に入りのシーンを聞かれたのんは、すずが代用炭団(たどん)づくりをするシーンをセレクト。「『炭になりきっとらん』というセリフがあって。この映画のすごいところ。ダブルミーニングがあって、セリフの裏にいろいろなものが隠されていて、そういう余白がたくさんある。そのセリフには、この作品の魅力が凝縮されているような気がしました」と語る。

すずの夫の周作役を演じた細谷は、すずの「よかった、周作さんがいつもの笑顔で」という桜の木が印象的に映るシーンを選び、「あのモノローグを聞いたときに、めちゃめちゃ愛されていると思った。夫婦間の愛情が前回よりも際立っていると思った」とコメント。ステージにはすずの幼なじみの水原哲役を演じた小野大輔から手紙が届く一幕もあったが、のんが「うれしい」と声を弾ませると、細谷は「役としては複雑です」と“夫”の顔をのぞかせ、会場の笑いを誘っていた。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は公開中。



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