永瀬正敏×窪田正孝『ファンシー』一通の手紙が招く奇妙な三角関係

映画・舞台 公開日:2019/12/24 6
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鬼才、山本直樹の異色の短編漫画を実写映画化した『ファンシー』が2020年2月7日(金)テアトル新宿ほかにて全国順次公開される。本作が長編デビューとなる廣田正興監督は、約20年間の構想期間を経て、山本直樹の原作にオリジナル要素を大幅に付け加え、現実とファンタジーの狭間を揺らめく男女3人の関係性をスリリングに映し出した。そしてこの度、本作の予告編が解禁となった。


とある地方の温泉街に、一日中サングラスをかけている鷹巣明(永瀬正敏)というニヒルな男が住んでいた。失踪した父親、竜男(宇崎竜童)の後を継いで彫師となり、昼は郵便配達屋もこなしている鷹巣の日課は、町外れの白い家に引きこもって暮らす若い詩人(窪田正孝)にファンレターを届けること。その詩人は“南十字星ペンギン”というペンネームで月刊ファンシーポエムという雑誌に寄稿し、女子学生の絶大な支持を得ている。見かけからしてペンギン似の詩人は、いつもレトロな空調で室内をキンキンに冷やし、氷風呂に身を浸すという生態までペンギンのよう。そんなペンギンの浮世離れした日常を不思議がる鷹巣だったが、はみ出し者同士のふたりは奇妙な友情で結ばれていた。

人付き合いが極度に苦手なペンギンは、月夜の星(小西桜子)と称するファンと文通を交わしていた。「私は先生の妻になりたいのです。どうか私を一生、先生のおそばにおいてください」。ペンギンの花嫁志願の熱狂的なファンの彼女は、突然、ペンギンのもとに押しかけてくる。「妻として、先生をずっとお守りして差し上げるのが、私にとっての幸福なのです」月夜の星は、強引にペンギン宅に住みつき、料理、風呂、洗濯などの身のまわりの世話を始め、すっかり奥様気取り。そんな彼女に鷹巣はペンギンが性的不能である事実を告げるのだった。そうして、交わるはずのなかった【鷹巣明】【ペンギン】【月夜の星】の男女3人の奇妙な三角関係が、激しく危うげにねじれていくが…。

性的不能な【ペンギン】は、盲目的に自分を慕ってくる【月夜の星】に惹かれながらも、彼女を抱くことができない。そんな中、【鷹巣】と【月夜の星】は欲望に駆られるままに体を重ね合う。現実(エロス)と幻想(ポエム)の狭間で揺れる、ミステリアスな三角関係。

その頃、温泉街にも不穏な変化が巻き起こっていた。鷹巣のもとに刺青を入れにやってくる裏社会の男、新田(深水元喜)。鷹巣の勤務先の郵便局長で、風俗嬢を斡旋する射的屋でもある田中(田口トモロヲ)。鷹巣の後輩で、グチばかりこぼしているヤクザ組長二代目の国広(長谷川朝晴)。この時代の流れに取り残されたような寂れた町で、孤独な男たちが、それぞれがあてどもない日々を生きていた。そして、ヤクザのドンが狙われる血生臭い事件が続発。

果たして、【鷹巣】【ペンギン】【月夜の星】の3人は、あてどない漂流の果てに何を見つけるのか。はかない一瞬の映像詩のようでもあり、不思議と生々しく心にまとわりついてくる独創的なエンターテインメントがここに誕生した。


■映画『ファンシー』
2020年2月7日(金)テアトル新宿ほか全国順次公開
出演:永瀬正敏、窪田正孝、小西桜子 / 深水元基 長谷川朝晴 坂田聡 今奈良孝行 飯島大介、吉岡睦雄 澤真希 阿部英貴 ガンビーノ小林 つぼみ 尚玄 川口貴弘、榊英雄 佐藤江梨子 外波山文明、宇崎竜童 田口トモロヲ

(C)2019「ファンシー」製作委員会




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