全米初登場No.1 “アカデミー賞最有力”『フォードVSフェラーリ』完璧な再現度を目撃せよ

映画・舞台 公開日:2019/12/17 16
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歴史上、最も伝説的なレースで、絶対王者フェラーリに立ち向かったふたりの男の奇跡のような“挑戦の実話”を描いた『フォードvsフェラーリ』(来年1月10日(金)公開)。先月の全米公開時には、堂々の初登場1位で大ヒットスタートし、すでに世界中で多くの観客や映画評論家からも絶賛を集めている。


先日発表になったアカデミー賞の前哨戦と言われる第77回ゴールデン・グローブ賞ノミネーションで、クリスチャン・ベイルが主演男優賞にノミネートを果たし、『バイス』に続き2年連続で主演男優賞受賞という快挙が期待される話題作。


歴史を変えた二人の男の熱い友情と、不可能に挑戦し続ける姿を描いた奇跡の大逆転の物語は、映画批評サイトRotten Tomatoesでも評論家92%、観客98%(共に12月9日現在)という高い評価を獲得しており、今後の賞レースの動向にも注目が集まっている。




本作が高い評価を受けるのには、当時の様子を完璧なまでに再現したいと考えた、監督であるジェームズ・マンゴールドの並々ならぬこだわりがあったからだ。本作は2018年の夏と初秋に、南カリフォルニアとジョージア州、そしてフランスのル・マンで撮影された。マンゴールドはキャロル・シェルビーとケン・マイルズというふたりの男が絶対王者フェラーリに挑んだ“奇跡のような実話”の映画化に際し、とことんリアリティを追求するため、当時のシェルビー・アメリカンのチーフで、メカニックだった人物や、ケン・マイルズの息子であるピーター・マイルズにも協力を得た。


また対立するフォードとフェラーリの様子を鮮やかにスクリーン上に映し出すために、キャストたちが着用する衣装にもこだわった。衣装デザイナーのダニエル・オーランディは、「実在の人々を描くストーリーでは、大量のリサーチをしない限り何もできない。物語を伝える手助けという枠の中で、できる限り真実に近いものにしたいと思うからだ」と考え、歴史的に正確なデザインにするため、当時の時代とレーシング界について広範囲なリサーチを行った。


その結果、マット・デイモン演じるキャロル・シェルビーは、スケールの大きいテキサス男をイメージし、ワニ革のカウボーイ・ブーツにカウボーイハットという形になった。一方で、クリスチャン・ベイル演じるケン・マイルズは、ほとんどの時間、レーシング・スーツかオーバーオールを着用している。ここには、レーサーやピット・クルーなど現場の人間には「日焼けをしていて、外気にさらされ、汗やオイルにまみれて汚く見えること」に、マンゴールドがこだわったからだ。


またキャストはこの時代の流行の髪型にも、チャレンジしている。「短くて、保守的なスタイル。ほとんどの男性がこざっぱりしていて、揉み上げは短く、髭もほとんど生やさない」という独特なスタイルだ。加えて衣装チームは、フォードとフェラーリのチームをはっきりと視覚的に対比したいと考え、「フォードの重役が青、グレー、シルバーとクールな服装に対し、フェラーリの人たちはもっと旧式の世界にし、主に茶色やクリーム色、ニットのネクタイにベスト」にした。


さらにリアリティを追求するために、マンゴールドは、1966年のル・マン24時間レースを完璧に再現する巨大なセットまで作ってしまう。ル・マンのスタート・ラインでフィニッシュ・ラインの観客席、それに3つの部分からなる追加観客席、VIP用のボックス、フォードとフェラーリのピット、海外ジャーナリスト用のボックス。そのすべてを実物大で再現し、さらに当時の広告、バナー、ストップウォッチ、レーサーのヘルメット、見物人の旗、ピットの道具まで何百というアイテムを歴史に忠実に再現した。この豪華なセットの中で主演の二人は、実際に演技ができることを喜んでいた。またレーサーの中には、アメリカを代表するレーシングドライバーであったダン・ガーニーの実の息子であるアレックス・ガーニーが、父親であるダン役として登場するなど、当時のファンにはたまらない演出も隠れている。


細部までこだわり、リアリティを追求したことについてマンゴールドは、「レーサーたちは時速200マイルで薄いアルミの車体に乗り、トラックを走り回っている。こんな状況で勇敢に生き抜くという奇跡を、どうしても伝えたかった」と語っている。


ジェームズ・マンゴールド監督がリアルにこだわり、名優マット・デイモン、クリスチャン・ベイルが最大限に敬意を払い演じた実在したふたりの男の友情と絆。そして支える家族の気持ちが交差して日本中の誰もが共感するに違いない。不可能を可能にした挑戦の物語が今、始まる!


<ストーリー>

気鋭のカーデザイナー、キャロル・シェルビー(マット・デイモン)のもとに、フォード・モーター社から思いがけないオファーが届く。それはル・マン24時間耐久レースで、絶対王者であるフェラーリ社に勝てる車を作ってほしいという途方もない依頼だった。かつてル・マンで優勝した経験を持ちながらも、心臓病によりリタイヤしたシェルビーは、破天荒な一流レーサーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)の元へ向かう。レースへの純粋な情熱を共有するシェルビーとマイルズは、史上最高の車を生み出すために協力し数々の困難を乗り越える中で、いつしか固い友情で結ばれていく。そしていよいよ決戦の地ル・マンに乗り込んだふたりは、フェラーリと壮絶なデッドヒートを繰り広げるが―。


配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

※本記事は掲載時点の情報です。

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