令和を代表する女優へ!松本穂香、主演作続く理由は“ユーモアと透明感”

映画・舞台 公開日:2019/11/25 9
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11月15日から公開となった主演映画『わたしは光をにぎっている』で、みずみずしい存在感を発揮している松本穂香。何気ない路地や昔ながらの銭湯など、懐かしい香りのする風景にすっと溶け込み、静かに一歩踏み出そうとするヒロインを見事に体現している。


今年は家族のあり方を朗らかに描いた『おいしい家族』で長編映画初主演を務め、今後も『酔うと化け物になる父がつらい』(20年3月6日公開予定)、『みをつくし料理帖』(20年秋公開予定)と主演作が続々と待機しており、令和を代表する実力派女優として、めきめきと頭角をあらわしている彼女。『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎監督は、彼女について“ともしび”と表現したが、松本にはまさに、人々の心にポッと温かな光を照らしてくれるような不思議な魅力が感じられる。


松本が一躍注目を浴びたのは、2017年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で演じたメガネっ娘の青天目澄子役。澄子は、主人公のみね子(有村架純)が働く工場の同僚で、しばしばミスをしてしまうマイペースな女の子。実家に居場所がないという、重いバックグラウンドを抱えていた澄子だが、仲間と過ごす彼女はいつも「うめー、うめー」と食べ物を平げ、福島県出身の訛りも可愛らしい、出てくるだけで視聴者も笑顔になれるようなキャラクターだった。


そしてさらに松本の名を世間に知らしめたのが、こうの史代の同名漫画をドラマ化した『この世界の片隅に』。約3000人の中からオーディションですず役に抜てきされ、ゴールデン帯連続ドラマで初ヒロインを果たした。戦時中の広島を舞台に、状況が苦しくなる中でも工夫を凝らして日々の生活を積み重ねていくヒロインの姿を、フレッシュさと柔らかさ、力強さとともに演じ切った。澄子とすずを通して感じるのが、人生の苦しみ、悲しみと対峙しながらも、常に2人が生きる上で欠かせない“ユーモア”を持ち合わせている点だ。そして松本がキャラクターに自然とユーモアをにじませることのできる女優だからこそ、見る者は、彼女たちの“生きていく強さ”に心を揺さぶられる。




松本がキャラクターにユーモアをにじませることができるのは、彼女自身、笑いが好きなことも影響しているかもしれない。au「意識高すぎ!高杉くん」CMシリーズの“松本さん”でも、彼女のコメディエンヌぶりを楽しむことができるし、インタビューではお笑いコンビ「ジャルジャル」の大ファンで、彼らのYouTubeを見ることが、忙しい日々を過ごす上でのリフレッシュ法になっていると語っていた彼女。「週刊 松本穂香」のタイトルで更新しているインスタグラムからも、彼女の飄々とした魅力が伝わる。

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