映画『キャッツ』吹き替えに、葵わかな・山崎育三郎ら参加「猫に一歩近づけた」

映画・舞台 公開日:2019/11/18 6
この記事を
クリップ

全世界累計観客動員数8100万人、日本公演通算1万回を記録するなど、1981年のロンドン初演以来、今なお世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔『キャッツ』。イギリスを代表する詩人T・S・エリオットの詩集を元に、『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』等の大ヒットミュージカルを手がけた制作陣の奇跡の作品が、遂に実写映画化。2020年最大の注目作、映画『キャッツ』が、2020年1月24日(金)より日本公開となる。

『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督をはじめ、製作総指揮に映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグ、ミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーらが名を連ねるなど、世界最高峰の制作陣が集結。主人公ヴィクトリア役には、英国ロイヤルバレエ団でプリンシパルを務め、本作が映画初出演となるフランチェスカ・ヘイワード、映画『ドリームガールズ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、圧巻のパフォーマンスで称賛を浴びたジェニファー・ハドソンがグリザベラ役を担当し、ヴィクトリアが出会う個性豊かな猫たちを映画、音楽、ダンスなど、多彩なジャンルから選び抜かれた珠玉のキャスト陣が演じる。

この度、本作の日本語吹替え版制作/キャストお披露目を兼ねた発表会が実施された。吹替え版制作が許可されたのは日本含め二カ国のみ。オリジナル版と同等のクオリティに仕上げるために、本国の制作チーム監修の下、歌唱力・表現力をチェックする厳しいテストが繰り返し行われ、日本を代表する実力派キャスト陣とクリエイター陣の参加が決定。観客と同じ目線で『キャッツ』の不思議な世界を体験する主人公ヴィクトリア役の座を射止めたのは、NHK連続テレビ小説『わろてんか』のヒロインを務め、映画・ドラマ・ミュージカルなど活躍の場を広げる女優の葵わかな。

猫たちのリーダーであるマンカストラップ役に、圧倒的歌唱力をもつ俳優の山崎育三郎。名曲『メモリー』で魂の歌声を響かせるグリザベラ役には、その表現力豊かなパフォーマンスが認められ、NYアポロシアターで開催中の世界最高峰のショー、「アマチュアナイト」を勝ち進んでいる歌手の高橋あず美が大抜擢。さらに、ふとっちょでお金持ちのバストファージョーンズ役に、圧倒的表現力をもつお笑い芸人の秋山竜次(ロバート)、マジックが得意で気弱なミストフェリーズ役に、ハリウッド映画にも出演し歌手としても活躍する森崎ウィン、働きもので鉄道をこよなく愛するスキンブルシャンクス役に、俳優としても活動し日本を代表するダンサーである大貫勇輔、そして、猫たちの偉大な長老であるオールドデュトロノミー役に、日本を代表する女優の大竹しのぶが決定。




オリジナル版同様に様々なジャンルで活躍する豪華キャストが参加し、数々のアーティストの楽曲アレンジ、プロデュースを手がける蔦谷好位置が日本語吹替え版音楽プロデュースを担当。当日は吹替え版制作にかける想いや背景、珠玉のエンターテイメント作品に参加する意気込みを語っていた。さらに この日は“キャッツ”の代名詞ともいえる名曲『メモリー』の映画日本語吹替え版を初解禁。熾烈なオーディションでグリザベラ役を勝ち取った“不屈のドリームガール”高橋の生歌唱を、蔦谷の生伴奏で披露した。


<日本語吹替え版制作発表会レポート>

この場で発表となった日本語版吹替えキャスト、葵わかな(ヴィクトリア役)、山崎育三郎(マンカストラップ役)、高橋あず美(グリザベラ役)、ロバート秋山(バストファージョーンズ役)、森崎ウィン(ミストフェリーズ役)、大貫勇輔(スキンブルシャンクス役)、大竹しのぶ(オールドデュトロノミー役)、そして日本語吹替え版音楽プロデューサー蔦谷好位置が登壇。

若く純粋で臆病な白猫であり、本作の主人公ヴィクトリア役を演じる葵わかなは「ヴィクトリアを通して映画『キャッツ』を楽しめる重要な役なので、皆さんを『キャッツ』の世界へと誘えるよう頑張りたい。ヴィクトリアのオリジナル曲を歌えるのかと思うと嬉しい」と挨拶。猫たちのリーダーであり、ヴィクトリアを秘密の世界へ導くマンカストラップ役を演じる、山崎育三郎は「トム・フーパーの『レ・ミゼラブル』の大ファンなので、この作品に携われるのがとても嬉しい」と笑顔をみせ、かつては絶世の美しさで愛された猫であり、名曲「メモリー」を歌うグリザベラ役を演じる高橋あず美は「大好きなミュージカルで、大切な“メモリー”を歌うことができるなんて信じられない。魂のこもった歌を皆さんに届けたい」と意気込みを込めてコメント。リッチでふとっちょ、そして紳士的な猫、バストファージョーンズ役を演じる秋山竜次は役柄と同様の黒ハットにスーツ姿で登場し、「これは調子乗っているからではなく、役に寄せている」との一言に会場から笑いが起こった。

マジックが得意で、とっても気弱な猫、ミストフェリーズ役を演じる森崎ウィンは、「この場に立っていることが幸せ。声で魔法の世界へ誘いたい」と挨拶。働きもので、鉄道を愛するみんなの頼れる猫、スキンブルシャンクス役を演じる大貫勇輔は、「吹替えは初なので緊張している。精一杯頑張る」と緊張した面持ちでコメントした。そして、猫たちの偉大な長老であり、新しい人生を得る一匹の猫を選ぶオールドデュトロノミー役を演じる大竹しのぶは「こんな素敵な作品に携われるなんて、素晴らしすぎて世界に入れるか不安…」と本音をこぼすも、「蜷川さんに“ジュディ・ディンチのようになれ”と言われていたので、彼女の声を吹替えするなんて信じられない。この不安を拭えるよう頑張る」と運命を感じる役へ意気込みを語った。そして、日本語吹替え版音楽プロデューサー、蔦谷好位置は「この作品の吹替えはとてもハードルが高い。ジャンプしながら歌ったり、いろんな方法でアフレコ収録を行っていて、スタッフたちとも相談しながら本国に負けない日本版を制作している」と今までにないアフレコ現場の様子を明かし、「翻訳が一番難しく、T・S・エリオットは韻の踏み方が美しいので、音の響きを大切にしている。いろいろとクリアしなきゃいけないポイントがたくさんあるが、現在収録した楽曲はすべて素晴らしい」と自信をみせた。

本作は、ヴィクトリアの視点で物語が描かれるため、葵は「新曲“Beautiful Ghosts”は、ヴィクトリアがどんな猫でどう成長したいのか彼女の想いが表れている」と語り、ちょうど昨日に歌の収録を終えたと明かした。そして、自身は猫が好きだそうで「猫に一歩近づけた気がして嬉しい」とコメント。これまで数々のミュージカル作品に出演している山崎は、「画面の中で繊細な表現で歌うのが新しかった。体を動かして歌ったりするので、初めての経験で楽しい」と本作では新たな体験だったとオーディションを振り返る。グリザベラ役の高橋あず美は「“メモリー”は力は強くて、切なくて、素敵な曲。私が吹替えるなんて夢のようで、決まった時は声にならない叫びだった」と心境を明かし、ジェニファー・ハドソンについても「彼女は自分の歌を成長させてくれる存在。18歳の時、ソウルフルに歌う彼女に衝撃を受けて、彼女のように歌えるようになりたいと真似したり、何度も彼女の歌を歌ったりしていた。なので、プレッシャーもあるけど精一杯頑張りたい」と改めて意気込みを語った。

秋山は役作りに関して尋ねられると、「ここ2か月くらい猫のライフスタイルにあわせた。小魚を食べたり、お偉いさんの足にすり寄ったり、腹をゴロゴロ鳴らすために腹の調子を壊したりした」と真面目にコメントする姿に会場からは笑いが起こった。ミストフェリーズ役の森崎ウィンは「本番がこれからなので緊張してきた…」と不安をみせるも、「期待してください!」と笑顔でコメント。大貫は「どのシーンも本当の猫のように軽やかで美しい動き。なので、オーディションも動きを真似して声出したりして楽しかった」とオーディションは緊張の反面、楽しんだと明かす。そして、大竹は女優ジュディ・ディンチについて、「カッコよく年を重ねているジュディ・ディンチは本当に憧れ。画面での貫禄に圧倒する。負けないように吹替え頑張ります」と感慨深げにコメントした。

作品にちなみ、自身に訪れた“チャンス”について尋ねられると、葵は「今年始めに初めて舞台へ立ったのですが、最初はオーディションを受けることに戸惑いがあった。でも心を決めてからはボイストレーニングを重ねたりして役を勝ち取ることができたのですが、今回、その舞台の映像を本国の方が見くださったそうで。その時の結果が今に繋がっているので、あの時オーディションを受けようと決めてよかったと思った」と今に通ずる“チャンス”を明かす。山崎は「野球のイチローさんにとても憧れていて、彼の引退する前日に国歌斉唱をすることができたのは本当に嬉しかった。あまりに嬉しすぎて、呼吸が浅くなってしまい6割くらいしか声が出せなかったのが悔やまれる」と当日を振り返る。高橋は「どんなに歌っても私の憧れる人々には届かないと思っていたんですが、去年ブロードウェイの地下鉄でゲリラライブを行ったら、とても大きな反響をいただいた」と語り、「それからは、いろんなことにチャレンジしようと思って、アマチュアナイトに出場して一位で通過できたりした。それが今に繋がっていたりするので、チャンスもタイミングもすべて繋がっているんだと思った」と今回の大抜擢に繋がっていると明かした。

秋山は「本国が好きなので、本国にアピールするチャンス」と“本国”を強調したコメントに会場からは笑いが起こり、森崎は「『レディー・プレイヤー1』のオーディションで本国に行ったのは大きなチャンスだった。オーディションが受かって出演することができて…今ここに立つことができるのもあのチャンスがあったから」と明かす。大貫は「舞台『メリー・ポピンズ』のバート役を勝ち取れたこと。当時オーディションがある前日は寝れなくて大変だった」とコメントし、大竹は「ずっとチャンスをもらい続けている。こうやって長い間仕事ができるのはそのおかげなんだと思う。自分をさらに磨き続けられるのは幸せなこと。本国に負けないよう頑張る」と想いを語った。蔦谷は「初めて見たミュージカルが“キャッツ”で衝撃的な体験だった。そういういろんな体験は夢を持つことのできるきっかけになる。吹替えだと小さな子供でも観れるので、いろんな人に夢を持ってもらえる、それが一番のチャンス」と自信をみせている。

また、トム・フーパー監督からは「製作中のため会場に伺えなくて残念だよ。素晴らしい本編になると確信している。字幕と吹替え、両方楽しんでね」と激励のメッセージが本国から到着。最後、葵は「愛のあるキャラクターになるように精一杯頑張ります」、山崎は「最も豪華で華やかな作品。2020年一番のミュージカル映画になると思います」、高橋は「心に大きく伝わる歌を歌えるように頑張ります」、蔦谷は、「スタッフ、キャストで最大限の力をもって作品を届けられるよう頑張ります。間違いなく素晴らしい作品になるでしょう」と締めくくった。本会見ではキャッツの代表曲である『メモリー』を初となる日本語吹替え版で披露。高橋あず美の歌唱、蔦谷好位置伴奏の特別バージョンの演奏し、会場一杯にその力強い歌声を響かせてイベントは幕を閉じた。


■映画『キャッツ』
2020年1月24日(金)全国ロードショー

(C)2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.


【関連商品】

   

   

この記事の画像一覧 (全 4件)