生駒里奈、矢部昌暉ら男性共演者を一刀両断「全然かっこよくやってくれない」

女優の生駒里奈とDISH//の矢部昌暉が14日、東京・EXシアター六本木で行われたW主演舞台「暁のヨナ〜烽火の祈り編〜」（同所にて11月16日〜23日まで上演）の囲み取材＆ゲネプロに、共演の塩﨑太智（M!LK）、曽野舜太（M!LK）、山中柔太朗（M!LK）、堀海登、熊谷魁人、陳内将らとともに出席した。

本作は、草凪みずほによる漫画作品で、白泉社『花とゆめ』2009年17号より連載がスタートし、既刊30巻シリーズ累計770万部（紙・電子含む）以上を突破した大人気作品。謀反により父王を殺された女王ヨナが、流浪の身となりながら、さまざまな人との出会いにより成長し、自身の運命に向き合っていく姿を描いている。

初日を直前に控えての心境を尋ねられると、高華国の姫・ヨナを演じる生駒は「たくさんの稽古を通じて、みんなのことを知ることができて、作品のことも知ることができたので、まずは初日、誰も怪我なく楽しく、お客様を喜ばせられる時間にできたらなと思います」と気を引き締め、ヨナの護衛・ハクを演じる矢部は「1年ぶりにこの作品で、同じEXシアター六本木に帰ってきて、1年前を思い出して身が引き締まる思いです。僕たちは精一杯準備をしてきたので、あとは初日を迎えて、見にきてくださる方々がいらして初めて完成だと思っておりますので、ぜひ皆さまのご来場をお待ちしております」とPRした。

また、伝説の四龍の戦士のキジャを演じる塩﨑が「僕はものすごい緊張しているんですけど、めちゃくちゃ練習したので、その成果をしっかりと1つ1つこなしていけたらなと思います」と意気込むと、同戦士のシンアを演じる曽野も「僕もめちゃくちゃ緊張しておりまして、本番どうなるかなって何回もイメージしているんですけど、やっぱりふわふわするんじゃなくて、今までやってきたことに自信を持ってドッシリ構えて、怪我なく全力で大きく見せていきたいなと思っております」とコメント。さらに、同戦士のジェハを演じる山中も「僕が1番緊張しております」とM!LKの3人が揃って緊張アピールをして笑いを誘い、「ジェハは緊張が見えたら終わりだと思っているので、余裕を持って落ち着いて、怪我なく初日を迎えられたらいいなと思っています」と気合いを入れた。

それぞれの見どころを尋ねられると、生駒は「前作に引き続き、ヨナを務めさせていただくんですけど、今回はヨナがどう高華国を守れるかという心の成長だったり、さまざまな人との出会いなどを通して成長して行くところを見ていただきたいなと思います」とアピールし、矢部は「僕も前作に引き続きハクを務めさせていただきます。前回は（伝説の戦士）四龍が仲間になる前のお話だったので、僕1人で戦って姫を守るシーンが多くて、戦ってばかりだったんですけど、今回は戦いももちろんありますけど、ハクの人間らしい部分が見られるんじゃないかなと思うので、そこは楽しみにしていただきたいなと思います」と語った。

また、1年前の自分から成長したと思う点を聞かれると、矢部は「前作の『暁のヨナ』のときは舞台の経験がない状態だったので、そのときよりはたくさん経験を積ませていただいて、台本の読み方だったり、演出家さんからの言葉の理解というのは前作のときよりはできるようになったんじゃないかなと思います」と胸を張り、一方「う〜ん、成長か…」と長考した生駒は「『成長しました』なんて言いたくない性格なので（成長したところは）ないですけど、ただ前回よりもどのキャラクターの気持ちもわかるようになって、それを含めてお客様に見えて、物語として進んでいくので、自分だけではなくて、全部の気持ちを理解しようって気持ちになりましたね」と打ち明けた。

さらに、キャスト陣同士の仲良しエピソードを聞かれると、一同「昨日の！」と声を揃え、矢部が「昨日、突如、イケボ（イケメンボイス）選手権が始まりました。男がこれだけいて、女性が（生駒）1人なので、いこちゃんに向かってイケボで喋りかけるというものです」と説明。『暁のヨナ』のLINEグループもあるそうで、矢部は「みんな“お疲れ様”って返す中、急に山中君がボイスメッセージで『今日はお疲れ様』ってイケボできて、みんなが乗っかっていくとか、そんなことをやっていました」とエピソードを明かし、それを聞いてキュンときたか尋ねられた生駒は「ふっ（笑）。全然かっこよくやってくれなくて（笑）」と一刀両断し、キャスト陣を爆笑させた。

最後に、アピールコメントを求められると、生駒は「お客様に楽しんでいただくというのが、私の中の役者をやっている理由の1つでもあるので、ジェットコースターに乗ったような気分にさせたいなと思います」と声を弾ませ、「はるばる遠くから来てくださったり、時間を作ってくださる皆さんに感謝して、カンパニー一同、一生懸命努めたいと思います」と力を込めた。