佐野岳が今だから実践する大切なこと「意外な一面というギャップも大切」

映画・舞台 公開日:2019/10/24 6
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舞台挨拶では饒舌に撮影時のエピソードを語り、その場を盛り上げる。ムードメーカーとして現場を引っ張る兄貴肌。俳優の佐野岳はサービス精神とエンタメ魂の塊のような人だ。しかし本業である俳優業とは、演じてナンボの世界。若かりし日の佐野自身も俳優は演技だけをしていればいいというスタンスだった。でも今はこう言う。「それは絶対に違う」。


出演作品の撮影時に必ずやることはメモ書き。「作品中に思ったことや感じたこと、共演者や先輩から言われたことなどをメモ書きするようしています。映画の場合は撮影が数年前ということも珍しくないので、当時の出来事を忘れがち。メモを取っておけば、のちのち作品宣伝の取材時にエピソードとして使えるかもしれないから」と地道な作業を明かす。




20代前半の頃はやっていなかった。「役者としてやるべきことはすべて作品の中でやったから、あとは作品を観てもらえればわかるだろ」という考えだったからだそう。ところがあるとき「事務所の社長から『いくらお前が劇中で頑張ったって、それを観てくれる人がいなければ意味がない』と言われて…。当たり前のことに気づかされた情けない話ですね」と肩をすぼめる。


そこから180度方向転換。すると今まで見えてこなかったものが見えるようになった。「売れている人は演技以外の面で大なり小なり自分の見せ方というものを心得ているし、宣伝のために情報番組に出て、座長が船頭として矢面に立って作品をアピールしている姿はカッコいい。そこをおろそかにするのはカッコ悪いと思えたんです」。


今では舞台挨拶前やインタビュー前に必ずミーティングをする。「僕は言葉もつたないし、引き出しも少ないので言いたいことを事前に準備します。舞台挨拶前は事前にマネジャーを司会者に見立ててシミュレーションして『こう言った方がいいかな?』と相談したりしています。固め過ぎて空回りしてしまうこともあったけれど、最近は少しずついい塩梅で空気を読みつつやれるようになりました」とすべては作品露出のプラスになると信じて。

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