高橋一生と蒼井優は「理想的」、監督が語る“本物の夫婦感”

映画・舞台 公開日:2019/10/04 10
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妻の園子を演じる蒼井優とタナダとのタッグは、映画としては『百万円と苦虫女』(08)から11年ぶり。タナダいわく「小説〈ロマンスドール〉を出して、一番最初に『面白い。映画化すればいいのに』と言ってくれたのが蒼井さん。当時の彼女は20代前半でしたが、30代になった今の蒼井さんにぜひ園子を演じてほしいと思いました。題材的に難しいかもしれないとダメ元でのオファーだったのですが、引き受けてくださったのでびっくりしました(笑)」と笑顔で語る。蒼井の演技については、「今回は哲雄から見た園子という側面が強いのですが、だからこそ、リアルとファンタジーの境界線の難しい役だなと思っていました。でも蒼井さんの演じる園子は、儚さの中に凛とした人間的な強さがあり、そして頑なな弱さもあって、これ以上ないバランスで園子を血の通った人物にしてくれました。今回は役作りをする上で、体力的にも精神的にもかなり負担が大きかったと思いますが、現場では常に明るく居てくれたので、私の方が助けられました」とこちらも大絶賛だった。
 
そんな高橋と蒼井の映画共演は『リリイ・シュシュのすべて』以来18年ぶり。初の夫婦役となるが、役者としての相性は抜群。シリアスなシーンを撮影する際も、待ち時間ではいつも通り和気藹々とおしゃべりをし、本番に入った途端、身に纏う空気ごと役に切り替わっていた。その絶妙なコンビネーションにタナダも「やっぱりこのふたりで間違いなかったと思いました。付き合いたての時期からだんだん家族になっていく様子、身内にだけ見せるような本気でムッとしている表情、夫婦としてのズレを感じるようになっても、おやすみなどの挨拶は忘れずに、ギリギリ崩壊しないよう努力を怠らないようにしているさま…など、すごく繊細に作ってくれました。“夫婦ってきっとこういう感じなんだろうな”と思うぐらい本物の夫婦感がありました」と称賛。
 
また、本作の重要なファクターのひとつであるベッドシーンは、大胆でありながら美しく繊細で、夫婦の相手を想う気持ちに心が揺さぶられる場面となっており、タナダも“美しく撮る”ことを意識したそう。「原作を書いているときから、『ロマンスドール』という話自体がファンタジーだと思っているんです。私の中では、ダーク・ファンタジーなんですけど(笑)。生殖行為というのは、動物的に見れば本来は種を存続させるための行為です。人間はそれだけでは済まないからややこしいわけですが(笑)。哲雄と園子に関しては、向かう先は「生」とは相反する所にある。だからこそ、美しさを引き出せるよう試行錯誤しました」と語った。


今回はそんな美しいラブシーンを想像させるティザービジュアルを使用した前売り特典の画像も解禁となっており、作品への興味は高まるばかり。10年という時をかけて巡ってきた時代とキャストと共に作り上げられた、変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す、美しく儚い、大人のラブストーリー、映画『ロマンスドール』に是非ご期待頂きたい。


■『ロマンスドール』
2020年1月24日(金)全国ロードショー
出演:高橋一生 蒼井優
浜野謙太 三浦透子 大倉孝ニ ピエール瀧
きたろう 渡辺えり 
脚本・監督:タナダユキ
原作:タナダユキ「ロマンスドール」(KADOKAWA刊)
配給:KADOKAWA
(C)2019「ロマンスドール」製作委員会





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