飯豊まりえ、冷静な目線の先「肩書きがすべてじゃない」

映画・舞台 公開日:2019/09/27 33
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9歳からの芸能活動経験が、その視点を作り上げた。無名時代は売れ残った出演舞台のチケットを自ら駅前で手売りしたこともある。「今振り返るとその経験が凄く良かったと思います。役をもらうことが簡単な世界ではないと身をもって知りました。だから『私が!私が!』とはならずに、同業の方々をリスペクトできるのかもしれません」と下積み時代に感謝する。


近年の若年層向け作品の増加に伴って、若手俳優の台頭が目覚ましい。若手俳優戦国時代の様相を呈している。「すごく人気のある同年代の方と共演すると、主演やヒロインをやらないともう出られないのかな?と悩んだこともあります」。自分に、焦りを感じた時期も正直あった。


しかし様々な作品の現場で目撃したキャリアの長い俳優たちの背中が、あることを教えてくれた。「作品や撮影するシーンについて一つ一つ丁寧に考えて、楽しみながらお芝居をしている方たちの姿を見たときに、主演とかヒロインとか肩書きがすべてじゃないというか、女優としての希望を感じることができました」とモノづくりの原点を改めて実感。女優業のモチベーションも「優等生的なコメントに聞こえそうでイヤですが…私の家族や私を応援してくれるみんなが喜んでくれればそれでいい。欲深くならず、作品と人に恵まれていればそれで十分」とスッキリした。その結果が新時代・令和の多忙に繋がっている。


惡の華』でメガフォンをとった鬼才・井口昇監督とは、飯豊いわく「SEASON3か劇場版が製作されないかと思うくらい愛着のある作品」という、連続ドラマシリーズ『マジで航海してます。』以来のタッグ。「井口監督の演出はとても不思議で、現場では私の役作りを超えた演技を井口監督自らが見せてくれる。その不思議な演出法に躊躇なく対応できたのは『マジで航海してます。』という助走があったおかげです」と再会を喜んでいる。


文・写真:石井隼人

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※本記事は掲載時点の情報です。

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