2017年に上演された「ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~」が10月より大阪・東京の二都市で再演される。架空の世界を舞台に忍者たちが駆け巡る、岸本斉史による原作コミック「NARUTO-ナルト-」は「週刊少年ジャンプ(集英社)」で連載された世界的人気作品。2017年公演では国内だけでなくシンガポール、上海での海外公演を敢行。そんな本作で、うずまきナルトを演じるのは松岡広大。ナルトの親友でありライバルのうちはサスケを佐藤流司が扮する。いまや舞台だけでなく映像の世界でも引っ張りだこの松岡。今年、公開される映画「引っ越し大名!」や「いなくなれ、群青」にも出演する松岡に直撃インタビューを行った。
――「ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~」の再演が決まったときの感想を教えてください。
「純粋にうれしかったです。この作品はいろいろな表現を詰め込んだ舞台。その表現に再びトライできると思うと、ひとしおでした。ただ芝居より、テクニカルな部分が多い作品なので、身体面の不安はありますが…がんばります!」
――改めて、うずまきナルトはどんなキャラクターだと思いますか?
「とにかくいい人、いいヤツでしかないです(笑)。友だちのことも大切にするし、他力本願でもないし、いつでも能動的に動くし。そう考えると、誰からも嫌われないはずなんですよね、サスケにだって。八方美人なわけでもなく、実直な人間だなと思います」
――ナルトといえば「~だってばよ」って口癖が、あまりにも有名です。
「最後にナルトを演じてから2年ぐらい空いているんですよね。また自分にナルトを染み込ますのが大変かもしれないです。以前は稽古場でとにかく“だってばよ”って繰り返し言っていましたから(笑)」
――うちはサスケを演じる佐藤流司さんは、松岡さんにとっても親友でありライバル?
「仲間というよりも、戦友という感じです。かといってライバルでもないですし。これは僕が18歳で初めてナルトを演じているときから思っていたことです。お互い、気を使わない間柄だし、信頼しているのも目に見えて分かるというか。僕ら、稽古をしていても“こうしたい、あぁしたい”って言わないんです。そんな流司くんとは地方公演を楽しみにしていて」