柳楽優弥&田中泯、初めて描かれる“北斎”の知られざる生涯に挑む

映画・舞台 公開日:2019/08/07 9
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2020年春に新たに刷新される新パスポートや2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今尚愛され続ける世界的アーティスト葛飾北斎。19世紀にフランスにジャポニズムブームを巻き起こし、ゴッホ、モネ、ドガなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった、世界で最も有名な日本人。米LIFE誌“この1000年で偉大な業績を残した100人”にも選ばれた北斎の知られざる生涯を初めて描く映画「HOKUSAI」が、S・D・P配給にて2020年初夏に全国公開する事が決定。




平均寿命が40歳と言われた時代に享年91歳という長寿人生を送り、代表作となる「富嶽三十六景」を描いたのはなんと72歳の時、生涯を通して描き残した作品は3万点以上と言われてる北斎。しかしながら、彼の<人生>に関しては残っている資料は少なく、故に様々な逸話が生まれ、今までしっかりと描かれたことはなかった。本作は構想約3年、数少ない史実をもとに独自の視点と解釈によって生まれた新たな物語。青年期の北斎を目覚めさせた稀代の版元・蔦屋重三郎。そして老年期の北斎のパートナーとなる人気戯作者・柳亭種彦。この二人とのエピソードを軸に「人間・北斎」と、彼が描いた「三つの波の秘密」が生まれるに至った物語となる。監督を務めるのは、「探偵はBARにいる」シリーズ、「相棒」シリーズの橋本一。


葛飾北斎に挑むのは柳楽優弥と田中泯のW主演。その才能は認められながらも、売れない絵師として葛藤の中で筆をとり続けた青年期の北斎を柳楽が、芸術家としての情熱を失うことなく孤独に自らの画才を磨き続けた老年期の北斎を田中がそれぞれ演じる。さらに、青年期の北斎を見出した名プロデューサー・蔦屋重三郎には阿部寛、老年期の北斎とパートナーを組む人気戯作者・柳亭種彦を瑛太、青年期の北斎がライバル意識を向ける美人画の大家・喜多川歌麿を玉木宏と、全員主役級の超豪華キャストが集結。是枝裕和監督作「誰も知らない」で映画初出演にして、第57回カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を日本人初、史上最年少で受賞した柳楽、ルーブル美術館で海外デビューを果たすなど、俳優としてだけでなく舞踊家として世界を舞台に活躍する田中という、海外からも高い評価を受ける2人をはじめ、日本を代表する実力派俳優たちが紡ぎあげる知られざる北斎の物語を世界に届ける。


パリ中心部のフランス国立グランパレ美術館で2014年に開催された過去最大規模の「北斎展」では約36万人の総入場者を記録、2017年にロンドンの大英博物館で行われた「北斎展」では、英デイリーメールやオブザーバー紙が5つ星評価をつけ、前売り券が完売、連日当日券を求めて長蛇の列が発生するなど、日本国外でも愛される葛飾北斎。そして本作が公開するのは、北斎生誕260周年となる2020年。オリンピックイヤーとして改めて世界の目が日本に注がれる中、マンガやアニメなど日本オリジナルのコンテンツの原点である北斎の知られざる人生を伝えるべく、海外映画祭への参加や海外配給を視野に入れた全世界同時プロモーションを展開し、世界中でHOKUSAIムーブメントを巻き起こす。いよいよ始動した<HOKUSAI2020プロジェクト>。来るHOKUSAIイヤーに向けて続報を期待して待っていよう。


■柳楽優弥(葛飾北斎・青年期/壮年期)コメント

僕が演じさせていただいた若い頃の北斎は、あまり情報もなく、謎に包まれていたので、初めはどの様に演じるべきかとても迷いました。様々な資料を読んだり、監督と相談していく中で、逆に知られていないからこそ、僕たちで「北斎像」を作り上げていこうと現場に臨ませていただけたことは、とても楽しくやりがいを感じました。絵を描くことが本当に好きで、数々の壁にぶち当たりながらも徹底的に追求する「好きこそものの上手なれ」ということわざを体現したような世界的スターである北斎さえも、売れない時期や苦しい時代があったということを知れて嬉しかったですし、夢を感じました。世界中にいる北斎の熱狂的なファンの方達にもぜひ観て頂きたいです。


■田中泯(葛飾北斎・老年期/晩年期)コメント

葛飾北斎はもともと大好きでしたが、役の年頃が、ちょうど今私自身が差し掛かっている年齢でもあり、とんでもないタイミングでこの様なお話が来たな、とご縁を感じました。大勢の人の前で北斎になることができる、というチャンスをいただけたことは本当に幸せなことだと思います。おそらく僕が日常的にやろうとしてもたどり着かない“ある高み”へ引っ張り上げてもらえる、架空からまるで現実の時間のように変わっていく、起こらないことを起こしていくということが、この映画の持つ力なのだと思います。僕は、彼のような才能をこれっぽっちも持っていない人間ですが、ある種の世の中に対する、耐えられないものをずっと持ち続けて生きていることにはすごく共感しました。映画に出てくる北斎のいくつもの重要な言葉がわかると、彼が、単に絵だけで評価されているわけではないということがわかると思います。

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