「惡の華」井口昇監督&押見修造がディープなトークショー「好きだとしか言いようがない」

映画・舞台 公開日:2019/07/30 13
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本日都内で、9月27日(金)に公開される映画「惡の華」トークイベントが行われ、井口昇監督と原作者の押見修造氏が出席。相思相愛であることを明かした。




原作「惡の華」は、別冊少年マガジンに連載され「このマンガがすごい!2011」にランクインし「マンガ大賞2012」にもノミネートされた話題作。2013年にテレビアニメ化、2016年には舞台化され、2019年、伊藤健太郎玉城ティナで実写映画化となった。中学生の主人公・春日高男(伊藤)は、憧れのクラスメイト佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を盗んでしまったところを、クラスの問題児・仲村佐和(玉城)に見られ、秘密にする代わりに、ある“契約”を交わすことになり―。


井口監督が原作と出会ったのは約7年前。「まだ連載中に読ませていただき、衝撃と感動を受けました。いままでマンガを読んで、面白いと思うものはありましたが、自分の物語と感じられる作品に出会えたのは初めてでした。まさに酸素のように体に入ってきた」と、その世界観に共感し「おこがましいのですが、もし映像化する機会があるなら、僕がしたい」と強く思ったという。


一方の押見氏も、以前から井口監督作品が好きだったと明かすと「僕がマンガを描き始める前から観ていたのですが、作品のなかに自分を感じられる映画が多く、井口監督の作品から物語の作り方や、キャラクターの内面の落とし込み方を教えていただいた感じです」と称賛。


互いに“映画化するなら”という思いが合致した本作。押見氏は、この日2度目の作品鑑賞となったが「まただいぶ泣いてしまいました」と照れ笑いを浮かべると「自分で描いたキャラクターですが、仲村さんに恋をしてしまいました。好きだとしか言いようがない」と熱い思いを吐露。そんな押見氏に井口監督は「先生に“仲村さんは完璧でした”と言われてホッとしました」と胸をなでおろしていた。


原作は“中学生編”と“高校生編”から構成されているが、井口監督は「多くの人に“中学生編”しか入らないよねと言われましたが、僕はこの作品の意図は思春期を乗り越えることだと思っているので、全部入れたいという話をしました」と思いを語ると、押見氏も「僕自身も、中学生で終わるのは無責任だと思って、その先を描いてどうしたら生きていけるのかということを伝えたかった」と意見が一致したという。


春日を演じた伊藤、仲村役の玉城、佐伯役の秋田、常盤役の飯豊まりえのキャスティングについても「素晴らしかった」と太鼓判を押した押見氏は、1500通の応募のなかから当選した50人のファンに「マンガもいいけれど、映画もすごいぜって言ってください」と呼びかけると、井口監督も「100人の『惡の華』ファンがいたら、100人の解釈があると思いますが、コマ割りまでも忠実に描きたいと思って作りました」と原作へのリスペクトを述べていた。

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