俳優の山田孝之が24日、都内で行われたNetflix「全裸監督」(8月8日より全世界独占配信)のワールドプレミアイベントに、共演の満島真之介、玉山鉄二、森田望智、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、板尾創路、森田望智、リリー・フランキー、國村隼、石橋凌、メガホンをとった武正晴監督が登壇した。
本作は、バブル景気に沸いた1980年代の日本を舞台に、ポルノ業界に旋風を巻き起こし、AV監督として一時代を築いた伝説の男・村西とおるの破天荒な生き様を映し出す本格エンタテインメントとなっている。
強く、たくましく、奔放に昭和の最後を駆け抜けた“放送禁止のパイオニア”村西とおるという強烈なキャラクターに挑んだ山田は、オファーが来た際の心境を聞かれると「絶対に面白くなるなと思ったので、ワクワクしていましたし、未だに僕は海外に行くと、12年くらい前に(映画『クローズ』で)演じた役で『セリザワ』って呼ばれるんですよ。それを今回、これで『ムラニシ』に変えたいです。いいチャンスをいただいたなと思っています」とニッコリ。
加えて「本気で取り組んでいる姿が笑えちゃいますし、うっかり切なくなるところもあるし、普通にすごく面白い作品になったと思っています。自信を持って世界に出せると思っております」と仕上がりに手応えをにじませ、「ぜひアンダー18に見てもらいたいですね。僕らは、同級生の間で父のアダルトビデオを見つけた人がいたら、みんなでなんとかして親がいないときに集まってこっそり見たりしていたので、そういう感覚で『全裸監督』を見て、盛り上げてもらいたいです」と珍アピールをして会場の笑いを誘った。
また、サファイヤ映像初作品の女優・奈緒子役を演じた冨手は「一足先に作品を見させていただいて、この作品に出てくる女性たちは、みんなかわいいとかきれいとかセクシーというのを飛び越えて、すごくかっこよく描かれていて、それは村西軍団はもちろん、監督もそうだし、このチーム自体が女性に対してリスペクトを持って撮影してくださっていたと思ったので、女性の皆さんに見て楽しんでもらえる作品だと思いますし、女性の裸への概念が変わる革命のような作品になったと思っています」と感慨深げにコメント。
さらに、MCから同タイトルの作品に出演したことを驚かれた小雪は、オファーを受けた理由を聞かれると「80年代としては前衛的だったと思うんですけど、私は特に女性が性に対してちゃんと発言することとか、カップルや夫婦間で性について話し合ったりすることってとても大事なことだと思っているので、そういう意味で女性が発言することや、自己表現していくことは、今の時代にも通じるものがあり、女性に対して応援のメッセージになるんじゃないかなというところに共感したので、参加させていただきたいなと思いました」と答え、実際に作品に参加してみての印象については「本物を映し出したいという皆さんの情熱や脚本がしっかりと根底にあったので、撮影現場はとてもイキイキとしていましたし、現場に仕事で行っているんですけど、その時代を生きているという実感を疑似体験しながらいさせていただいたので、非常に楽しい時間でした」と笑顔を見せた。